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終わりの始まり ページ27

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「…大事なメンバーだとは思ってるよ。けど、…それ以上でも、それ以下でもない。」





聞かなきゃ良かった。
すぐに離れればよかったのに、期待なんてしたから罰が当たったんだ。






「あのさ、ちょっと聞きたいことあるんだけど。」

「なんですか?」





トレーニングを終えて、飲み物を買いに行こうとした時、階段下の裏から話し声が聞こえた。
声の主はどうやら亜嵐くんと涼太。
何の話だろうと、耳澄ませた。





「涼太って、好きな奴とかいんの?」

「え、なんすか急に。」

「いいから、いるの?」

「…いや、別にいない、かな。」





なんで亜嵐くんがいきなり涼太にそんな事を聞いたのか、不思議でならなかった。
けどそれ以前に、涼太に好きな人がいないということは、やはりあの日のあの出来事は、本当に魔が差しただけなんだと、痛感した。





「そっか。…実はさ、俺見たんだよね。俺というか、俺達になるんだけど。」

「見たって、何を?」

「…この前の飯会で、涼太とAがキス、してるとこ。俺とあかりちゃん、見ちゃったんだよね。」

「…は?どういうこと?」

『っ、玲於…。』






二人の会話に夢中になっていた私は、後ろに玲於がいた事に全然気付かなかった。
私はどうしていいか分からずに黙ったまま俯いた。
私と玲於がいる事に気付いていない二人は、そのまま話を続けていた。





「どういうことなの?あれは。」

「…あれは、深い意味はない、です。」

「なに、ついとか言うんじゃないよね?」





亜嵐くんの問い掛けに何も答えられずにいる涼太。
まさか亜嵐くん達に見られていたなんて思わなかった。
黙っている涼太に、亜嵐くんは溜息を吐き、お前さあ、と口を開いたと同時に、後ろにいたはずの玲於が二人の間に割って入った。





「深い意味はねえって、どういうことだよ。」

「…ごめん。」

「好きでもねえし、なんとも思ってない相手にそんなことすんのかよ、お前。」

「ちょ、玲於やめろって。」





玲於は食い気味に涼太に詰め寄り、仲裁に入る亜嵐くんの声なんて届いていないようだった。





「涼太くんさ、本当にAのことなんとも思ってないわけ?」

「…大事なメンバーだとは思ってるよ。けど、…それ以上でもそれ以下でもない。」

「…だってよ、A。」

『っ、!』

「…え?」





玲於が私の名前を呼んだ。もう出ていかない訳にはいかない。
私は、ゆっくりと階段の影から出て行った。





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壊れかけた絆→←誰が相応しい?



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設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太 , 佐野玲於   
作品ジャンル:恋愛
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emry(プロフ) - 結架さん» たくさんのコメントありがとうございます。投稿する前に気付けず、申し訳ありません。助かりました!訂正させていただきますので、今後とも宜しくお願い致します! (2018年3月16日 0時) (レス) id: ed62ca3d67 (このIDを非表示/違反報告)
結架 - こんばんは(*^^*) 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2018年3月15日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
結架 - またまた続けてのコメントですみません(・_・;) 最初のコメントとその次のコメントとまた次の コメントの名前が間違っていました。 琉架ではなく正しくは結架でした。 すみません(>_<) (2018年3月15日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
琉架 - また続けてのコメントですみません...。 思いがけない再会のここの台詞 そう言えば、彼女も○○←名前と涼太とのあの一見を目撃したうちの一人だった。 これ正しくは一件ではないんでしょうか? (2018年3月15日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
琉架 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 各物語の題名で思いがけない再開これ正しくは 再会ではないんでしょうか? (2018年3月15日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:emry | 作成日時:2017年3月14日 21時

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