何故か分からないんだ ページ22
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どうしてあんな事したんだろう。
俺の中で一瞬、Aは自分のモノだという感情が湧いてきたのを覚えている。
けど、今冷静になって考えてみれば、Aは誰よりも大切な女の子だけど、それはメンバーとしてで。
それ以上に特別な感情なんて、なかった。はずだった。
「…おはよ、」
『あ、涼太。おはよー。』
「流石、A早いね。」
『ふふ、涼太もね？』
次の日、打ち合わせの為事務所に行くと、先にもうAが来ていた。
それは、想定内だった。
けど、気まずそうなのは俺だけで、あまりにもいつもと変わらないAの態度は、明らかに想定外だった。
「昨日ちゃんと眠れた？」
『うーん、それが中々。ほら、あんなに泣いたでしょ？だから今日の顔の事が気になって気になって。』
「ふ、確かに。昨日は泣き虫Aちゃんだったもんね。」
『うるさいなー、もう。』
「まだまだ子供だね、Aは。」
『そんなことありませんー。涼太には分からない大人の魅力が私にはあるんですー。』
「え？なに？なんて言った？ちょっと聞こえない。」
『ちょ、ひどい！馬鹿！』
それからもAは驚く程普通で、いつもと何も変わらずに過ごすことが出来ている。
正直、ホッとした部分もあった。でも、何故か心がモヤモヤして仕方なかった。
気にしないでいてくれてるのか、それともそもそも気にするような事じゃなかったのか。
Aにとっては、意外に大した事ではなかったのか、とか。
「…あのさ、A。」
『ん？なに？』
「昨日、なんだけどさ、」
「お疲れっすー。」
『あ、お疲れ様！』
玲於が入ってきて、我に返った。
今俺は何を聞こうとしたんだろう。
自分から昨日“つい”だなんて無かったことにしようとしたくせに。
本当は気にしていてほしいのかな。
意識してほしいのかな。
けど俺は別にAを好きなわけじゃない。
もう、自分で自分の気持ちが分からない。
「ねえ、昨日大丈夫だったの？」
「え？あ、うん。玲於の言った通りだったっぽいよ。ありがとね。」
「べっつにー。俺はなんもしてねぇし。」
「ふ、はいはい。素直じゃないねー、玲於くんは。」
「はー？うるせー。」
「玲於はAのこと、よく分かってんだね。」
「…そう？たまたまじゃね？」
きっと、たまたまなんかじゃないと思った。
なんだかんだで玲於は、Aのことをよく分かっている。
それが、何故か悔しいと思った。
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emry(プロフ) - 結架さん» たくさんのコメントありがとうございます。投稿する前に気付けず、申し訳ありません。助かりました！訂正させていただきますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2018年3月16日 0時) (
レス) id: ed62ca3d67 (このIDを非表示/違反報告)
結架 - こんばんは(*^^*) 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2018年3月15日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
結架 - またまた続けてのコメントですみません(･_･;) 最初のコメントとその次のコメントとまた次の コメントの名前が間違っていました。 琉架ではなく正しくは結架でした。 すみません(>_<) (2018年3月15日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
琉架 - また続けてのコメントですみません...。 思いがけない再会のここの台詞 そう言えば、彼女も○○←名前と涼太とのあの一見を目撃したうちの一人だった。 これ正しくは一件ではないんでしょうか？ (2018年3月15日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
琉架 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 各物語の題名で思いがけない再開これ正しくは 再会ではないんでしょうか？ (2018年3月15日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：emry | 作成日時：2017年3月14日 21時
