戸惑う心 ページ21
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『涼太…、なんで、っ。』
「ごめん、」
睫毛のゴミを取ってもらおうと、言われるがまま目を閉じたら、唇に温かい感触。
キスをされたと理解するまでに、時間は掛からなかった。
思わず閉じていた目を開けると、目の前には涼太の顔。
ゆっくり離れた涼太にそう問い掛けると、少し気まずそうな表情で一言謝った。
「あれ、２人ともここにいたのか。涼太、あかりちゃん帰るってよ。」
どうしてキスしたの？なんで謝るの？って聞こうとしたけど、亜嵐くんとあかりちゃんがお店から出てきて、それは叶わなかった。
涼太の気持ちが分からない。
そんなもやもやした気持ちのまま、みんなの元へ戻ることになった。
「大丈夫なの？もう。」
『…うん。もう大丈夫。ありがとね、玲於。』
「別に、気にすんなよ。」
席に戻ると、隣に座る玲於が心配そうに顔を覗き込み、みんなに聞こえないように小声でそう言った。
あんな事があって、正直大丈夫ではなかったけど、これ以上心配を掛けたくなくて、私は笑ってそう答えた。
『…なんて聞こう。』
飯会が終わり帰宅してから、涼太にさっきのキスの意味を聞こうと携帯を開いた。
だけど、いざとなるとどう切り出していいのか分からずに、時間だけが刻々と過ぎていく。
そんな時、急に携帯が震え出す。
画面には、“涼太”の文字。
『もしもし？』
「あ、もしもし。俺、だけど。」
『うん、お疲れ様。…どうしたの？』
「あの、さ…。その、さっきはごめん。いきなりあんな事して。」
『…うん、大丈夫。』
「つい、というか…。とにかく、ごめんね。それが言いたくてさ。」
ついってなに？どういう事なの？本当はそうやって問い詰めたかったけど、言葉が出てこない。
でも、ごめんって謝るってことが指す意味くらいは、分かった。
『大丈夫だよ、気にしてないから。あ、私があまりにも可愛いから魔が差しちゃった？』
「え？あ、うん。…そうなの、かな。」
『っ、そっか。仕方ないなー、無かったことにしてあげる。』
「ごめん、ありがとう。…もう、しないから。ごめん。」
これで良かったんだ。
どうにか冗談交じりそう言うことが出来た。
キスをして謝るということは、それが涼太にとって深い意味があったわけじゃない。
涼太の言う通り、”つい“なだけ。
それが辛くて、悲しくて、苦しくて、私は電話を切った後、また、泣いてしまった。
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emry(プロフ) - 結架さん» たくさんのコメントありがとうございます。投稿する前に気付けず、申し訳ありません。助かりました！訂正させていただきますので、今後とも宜しくお願い致します！ (2018年3月16日 0時) (
レス) id: ed62ca3d67 (このIDを非表示/違反報告)
結架 - こんばんは(*^^*) 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2018年3月15日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
結架 - またまた続けてのコメントですみません(･_･;) 最初のコメントとその次のコメントとまた次の コメントの名前が間違っていました。 琉架ではなく正しくは結架でした。 すみません(>_<) (2018年3月15日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
琉架 - また続けてのコメントですみません...。 思いがけない再会のここの台詞 そう言えば、彼女も○○←名前と涼太とのあの一見を目撃したうちの一人だった。 これ正しくは一件ではないんでしょうか？ (2018年3月15日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
琉架 - 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 各物語の題名で思いがけない再開これ正しくは 再会ではないんでしょうか？ (2018年3月15日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：emry | 作成日時：2017年3月14日 21時
