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玲於side
....あ。
前にいた亜嵐くんの頭がコクリ、と力が抜けたように傾いて、亜嵐くんが意識を失ったことを知る。
早く、どうにかしないと。外ではたしか裕太くんが待機してるはずだ。
隼「メンさん、ここは俺らでどうにかするんで亜嵐くん連れてって下さい。」
メ「おけーい」
隼が再びグ....ッと力をこめると、町田の拳銃を持つ手が不自然な方向に捻られた。
町田が痛みに顔をしかめて、拳銃を地面に落とす。
その隙に、町田の後ろに回り込み、
玲「ヨッ、と」
拳銃をメンさんの方に蹴るとメンさんがそれをフンヌッッ!って拳で粉々にした。
メ「後は頼んだ」
隼「ハイ」
メンさんが亜嵐くんを担いで部屋を出て行く。
.
.
玲「おい、お前、装置を外す方法を教えろよ」
啓「言うわけないだろ..」
町田を操ろうにも、一向に俺の目を見ようとしないから、マジックが使えない。コイツきっと俺のマジックまで調べてやがる。
隼「じゃーもうやるしかねえな!!」
隼が装置に向かって力をこめる仕草をする。
啓「やめた方がいいよ、本当に」
隼「死ぬのが怖えんなら逃げろよ、早く」
啓「死ぬのなんか、怖くないよとっくにね」
そう言ってニヤっと笑う。
玲「気持ち悪いやつだったんだな、お前」
隼「よっ!!!!」
啓「あーあ、。」
Aの腕、足から電極がパラパラと落ちて、Aが椅子から崩れ落ちるように地面に倒れた。
隼が咄嗟にAの上に覆いかぶさる。
俺も、町田を盾にしてギュッと目を瞑る、
けど、何も起こらない。
玲「なんも起こんねえじゃねえか....」
町田が、
フッ、と笑ったその時
装置が赤く点滅を始めた。
なにやら、よく見ると、
隼「数字...?」
これは、まさか、
啓「時限爆弾。あと30分でこの建物諸共爆発する。
そして、僕達はもうこの部屋から出られない。鍵がかかるようになってるからね。」
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かな - 面白いので、もっと続き書いてほしいです! (2020年8月27日 21時) (レス) id: 95ffd40df7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のこっち | 作成日時:2018年9月23日 23時