矛盾愛 (ページ9)

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矛盾ページ9

それから私は1人でグルグルまわっていた。

無性に、玲於に会いたくなった。

玲於が頭から離れない。

「もう病気じゃん…これ… 」

おかしくなって自分で笑ってしまった。

「お腹すいたなぁ」

これ絶対玲於に聞かれてたら『太るぞ』とか言われるんだろうなぁ…笑

って、また玲於。

本当に、どんだけ好きなんだよ玲於のこと。

くるっと方向を変える。

前には、見覚えのある人。

『ねぇ玲於玲於！』

玲於「バカ、名前で呼ぶな。バレるだろ」

『ごめんごめん笑

あ、あそこ行きたいな～』

玲於「ん、じゃあ行くか」

仲良く腕を組む2人。

嘘だと思いたかった。

私の知ってる玲於じゃないって思いたかった。

でも、あの声、あの笑顔、あの仕草。

全部全部、私の好きな玲於。

何で今日なの。

記念日だよ…？

本当だったら、二人で過ごしてるはずなのに…。

でも玲於は私を忘れてあの子と笑い合ってて。

私にくれてた言葉や優しさ、大好きな笑顔は

全部、全部

あの子に向けてるの？

最近優しかったから、余計辛い。

この場に居られなくなって、急いで帰った。

家に帰ると玲於のにおいが残ってる。

でもこのにおいが涙を出させる。

気持ち悪くなる…。

私は公園へ向かった。