Story98-奪う ページ19
.
ふと気がついたら
私の視界に映る狩屋君と保健室の白い天井
一瞬何が起きたのか分からなくて私は目を見開いていた
あ｢え……｣
狩｢………｣
何も言わずに私を真っ直ぐに見つめてくる狩屋君
耳元で囁かれた声が頭にこだまする
この空間で、この体勢で
私の鼓動はバクバクと加速する
あ｢ぁ、の……えと…｣
狩｢……くすっ｣
私がどうすればいいのかと困惑していると狩屋君は笑みを溢した
私はそんな様子をポカンと眺めながら
狩｢Aちゃんて可愛いんだね｣
あ｢だ、だから名前は……っ!｣
狩｢いーじゃん、2人っきりなんだし…｣
あ｢……っ｣
またそうやって、私の耳に口を寄せて囁く
…どうしよう
顔も身体も近い
心臓がドキドキいってるのが聞こえそうで、私はシーツをギュッと掴んだ
狩｢もしかして、剣城君ともまだしてないの…?｣
あ｢な、にが…っ?｣
狩｢ふぅん、そっか…なら……｣
悪戯に微笑んだ狩屋君は私との距離を更にぐっと縮めて
鼻先が触れるか触れないかくらいの所で、小さく呟いた
狩｢Aちゃんの初めて、俺が貰っちゃおうかな……｣
あ｢や…ぁ、っ………｣
.
ガラッ
｢｢…!?｣｣
保健室の扉が開かれる音がして私は反射的に狩屋君を突き飛ばした
狩屋君は名残惜しそうに私を見ながらも乗り上がっていたベッドから降りた
｢あら、怪我したの?ごめんなさいね、今会議で保健室空けてて…｣
その時入ってきたのは保健室の先生で
あ｢い、いえっ…もう大丈夫ですから……｣
私は片言になりながらも笑顔で先生に答えた
それにしても……色々と危なかった
私は小さく深呼吸をした
.
狩｢あーあ……惜しかったな、俺｣
.
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜田早苗(プロフ) - 私入る隙ないのですが…ｗｗ皆様本当にありがとうございます!!///続編でも宜しくお願いします＼(^o^)／ (2012年8月9日 19時) (携帯から) (
レス) id: 82fa908271 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺いちご(プロフ) - 桜田早苗さん» 楽しみにしてます(´∀｀*) (2012年8月9日 19時) (レス) id: 173e4399d4 (このIDを非表示/違反報告)
桜田早苗(プロフ) - 剣城もろんさん» ありがとうございます///嬉しい限りです本当(＾ω＾)もっともっと良い話を書けるように頑張りますｗｗ友希もちろんOKです!! (2012年8月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 82fa908271 (このIDを非表示/違反報告)
桜田早苗(プロフ) - 豪炎寺いちごさん» マサキこれからもっと活躍?してくれると思います!(笑) (2012年8月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 82fa908271 (このIDを非表示/違反報告)
剣城かおり(プロフ) - 剣城もろんさん» 剣城もろんさん、林音さん＞うちも同意です！！読むたびにキュン死にしそうです/// (2012年8月7日 18時) (レス) id: 6432583625 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜田早苗 | 作成日時：2012年7月6日 17時
