Story93-不穏 ページ14
躊躇った、っていうのは
別に出る事が嫌だったという訳じゃなくて
狩｢出ないの?｣
あ｢あ、ううん…っ｣
今狩屋君が隣にいる状況が電話越しにバレたら
非常に不味いのではと勘が告げていたからだ
あ｢…もしもし｣
私は狩屋君に背中を向けるようにして電話に出た
京『あぁ、A?』
あ｢そうだけど…どうしたの?急に｣
私は携帯を両手で持つと京介の言葉に耳を傾けた
気付かないうちに小声になってしまう
京『お前病院に弁当箱忘れて帰っただろ、兄さんからさっき連絡があった』
あ｢えっ、嘘!?｣
まさかの京介の言葉に私はつい叫んでしまった
京『今俺が取りに行ってるから、後で俺の部屋に取りに来いよ』
あ｢あ、ごめん…でも言ってくれたら私が取りに……｣
京『だから、言おうと部屋覗いたけどお前が居なかったんだよ』
あ｢す、すいません…｣
丁度私が家を出た後って事か
何気ない京介の優しさに心温まりながらも私は時計を確認すると言った
あ｢いい、私も今から取りに行く!!｣
京『はぁ?別にいいって、もう病院前だし』
あ｢でも…｣
私が反論の言葉を述べようとした時だった
すぐ後ろに人の気配を感じて
狩｢電話、誰からだったの?｣
いつの間にか私の真後ろに居た狩屋君がそう言った
一瞬にして凍り付く空間
この距離に、この声
京『………は?』
狩屋君の声が、電話越しの京介に聞こえてないはずなくて
あ｢あ、の……｣
京『何、お前今……狩屋と一緒に居んの…?』
予想通りの、さっきより数段低い声色の京介
ふと狩屋君の方を見るとごめん、と訴えかけるように両手を合わせている
あ｢京介、これは…っ!｣
京『お前本当、来なくていいよ』
それだけ吐き捨てるように呟かれて
電話は早急に切られた
.
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革ベルト
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桜田早苗(プロフ) - 私入る隙ないのですが…ｗｗ皆様本当にありがとうございます!!///続編でも宜しくお願いします＼(^o^)／ (2012年8月9日 19時) (携帯から) (
レス) id: 82fa908271 (このIDを非表示/違反報告)
豪炎寺いちご(プロフ) - 桜田早苗さん» 楽しみにしてます(´∀｀*) (2012年8月9日 19時) (レス) id: 173e4399d4 (このIDを非表示/違反報告)
桜田早苗(プロフ) - 剣城もろんさん» ありがとうございます///嬉しい限りです本当(＾ω＾)もっともっと良い話を書けるように頑張りますｗｗ友希もちろんOKです!! (2012年8月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 82fa908271 (このIDを非表示/違反報告)
桜田早苗(プロフ) - 豪炎寺いちごさん» マサキこれからもっと活躍?してくれると思います!(笑) (2012年8月9日 19時) (携帯から) (レス) id: 82fa908271 (このIDを非表示/違反報告)
剣城かおり(プロフ) - 剣城もろんさん» 剣城もろんさん、林音さん＞うちも同意です！！読むたびにキュン死にしそうです/// (2012年8月7日 18時) (レス) id: 6432583625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜田早苗 | 作成日時：2012年7月6日 17時
