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忠義side
俺の通う関西国際高等学校は家から電車で3駅離れた所にある
偏差値が少し高いお陰で、同じ中学の人は1人もいない
今度は期待なんかしないで最初から目立たずに3年間を過ごそうと決めた
------入学式------
無事に入学式が終わって、これから教室に移動して軽くオリエンテーション
その後、部活見学があるらしい
どうせ部活もさせて貰えないから軽く見るだけにしよう
ここは偏差値が高い割に校則は大分緩い
だから少し肌寒いのを良い事に半袖のワイシャツの上から黒のパーカーを羽織る
周りにもそういう人がいるみたいだから良かった
腕の所には普段の暴力によって出来た傷跡があるから隠さないといけない
流石に手首とか見えやすい所にはされてないけど
最近はタバコの火を押しつけられたりして、ヒートアップしてるし、、
周りの人にバレたら何をされるか分からないから隠し通さないとな…
------教室------
俺の席は窓際の1番後ろの席だった
良かった、、
「皆さん、おはようございます！そして入学おめでとう！皆さんの担任の藤ヶ谷太輔です！宜しく」
担任の先生は若くて元気がある感じ
すでに同じクラスの女子生徒の黄色い声援があがっている
先生が自己紹介したり、明日からの流れを確認してオリエンテーションは終了した
次の部活見学までの30分間は自由時間になった
俺はいつも通り何もしないで静かに過ごそうと思った
「ねえ！…なん…ぃ…の？？」
隣のイケメン君が話しかけてきた気がする
小声だったから全然聞き取れないけど
補聴器を付けている事を伝えてないし、
髪が長い事もあって彼には補聴器が見えてないんだろう
「ごめんなさい…俺、耳悪くて…聞き取れない、です…」
久しぶりに声を出したからか、
久しぶりの会話に緊張したからか、
自分で思ってたよりも声が小さかったし、掠れてた
きっとこのイケメン君も耳が聞こえにくい俺から離れて他の友達の所に行くんだろう
今までだって話しかけてくれる人はいたけど、
最初だけ
すぐ新しい友達を作って離れてく
それで補聴器の事が広まって孤立する
人と話さない所為でコミュニケーション力も無いし
時間が過ぎるのを俯いて待っていると、肩を叩かれた
顔を上げると手話で"名前、教えて"って伝えてきた
こんな人に初めて出会った
俺はいつか耳が聞こえなくなっても良いように手話は子供の時から練習してきた
そして事故にあった後初めて人に自己紹介をした
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りぃちゃむ - この小説のファンです！更新楽しみにしてます！ (2020年4月6日 1時) (
レス) id: a0ff6742a7 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - 毎回更新楽しみにしてます！体調にはお気をつけて下さい！ (2020年3月23日 21時) (レス) id: e214be8c74 (このIDを非表示/違反報告)
まな - この小説が大好きです。更新楽しみに待っています！ (2020年2月16日 13時) (レス) id: ee0c7cbf43 (このIDを非表示/違反報告)
Gemini(プロフ) - 葉菜さん» コメントありがとうございます！！ (2020年1月27日 16時) (レス) id: 87a587b4f8 (このIDを非表示/違反報告)
葉菜(プロフ) - いつも更新楽しみに待ってます！！ (2020年1月27日 8時) (レス) id: d212940233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Gemini | 作成日時：2020年1月16日 18時
