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42話 ページ44




『うっ…あ…』




目を開けるとそこにはお館様がいた。





「A…お早う」

『お館様が…どうして…』


「倒れていた所きいと尊が見つけてね
天元がここまで運んでくれたんだよ」

『宇髄さん…が…』






「あの夢を見たんだね?」

『…(コクッ)』



「夢は前と同じかい?」

『…お、鬼がいて…』



「うん…目に数字が刻まれていたんだね」

『はい…でも今回は…はっきりと顔がみえました…

ヴッ…ゴホッゴホッ…』


ベチャッ…と口からドロドロと血が出てきた。



『ヒッ…』

私は自分の血なのにも関わらず初めての経験に
思わず声が出てしまった。


「あまね!布と薬を…」

「はい…しのぶ様をお呼び致しますか?」


「夢を見てしまって驚いているだけだから
大丈夫だよありがとうあまね」


「了解致しました。

ではA様お吹き致しますね」

『ごめんなさい…あまね様』


「いえ…大丈夫ですよ

これお薬ですので二錠お飲み下さい」

『はい…』


ゴクッ…


この夢を見たのは初めてでは無いけど
吐血してしまったのは初めてだった。

こうして夢に出る度に倒れてしまうので
その度私は産屋敷邸に運ばれお世話になっている




「最近頑張りすぎていたのもあるかもしれないね」

『特には頑張っていませんけど…』




ガラッ…

パサッッ………




「「Aさ…/A!」」

43話→←41話…宇髄天元side



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作者名:月紅 | 作成日時:2022年3月3日 20時

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