今日:11 hit、昨日:16 hit、合計:151,426 hit
小｜中｜大
36話 ページ38
・
『…そうなのね』
「もう…泣かないの！
他の遊女達にはまだ言わないから秘密でお願いね｣
『どうして…』
「始めの方に知らせたかったのよ
ほら私も桔梗ちゃんもお客様が待っているわ
お邪魔しました」
ｽｯ…
「ねー桔梗花魁！鯉夏花魁と何話してたの？」
『内緒よ…
ほら、お客様が来るから戻ってなさい』
「はーい…」
ー
ｺﾝｺﾝｺﾝｺﾝｯ…
『どうぞ』
ｶﾞﾗｯ…
ｷﾞｭｯ……
「っ…桔梗花魁…」
『宇髄さん何で泣いてありんすんでありんすか？
そんにお久しぶりでありんすね』
「あ…あぁ…久しぶりだな…
悪かった…まきをは…」
『まきをちゃんしっかりと働いてくれていんすよ
まあ前と比べればあまり話してはいんせんけど
随分と人気になりんした』
「そうか…よかった
本当に桔梗花魁には悪ぃ事をした
すまなかった…」
『宇髄様！頭をあげてくんなまし！
あちきも気遣ってやれなかったによって
あちきが悪いんでありんすから…
今日は沢山甘やかして上げんしょうね』
と私は自分の膝をトントンと叩き
宇髄様を見下ろせる様な感じの体制に。
我ながら知り合いと知っておきながら
こんな事をするなんてみっともない……
「んなぁ…」
『どうしたんでありんす？』
「遊郭でおかしな事起きてねぇか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 276人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：月紅 | 作成日時：2022年3月3日 20時
