31話 ページ33
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『そう…ですか』
「まだ確定した訳ではないけど鬼だとしたら
“上弦ノ鬼”の可能性が高い」
そうお館様に告げられ遊女としても気を付けるように
と言われた。
ー
「誰かガ鬼なのカモ…」
『お客様なのか関係者なのかも分からない…』
「どうすル…
遊郭ニ鬼がいるナラ…尊ハ」
『…勿論家に居させる
遊郭に鬼がいるなんて信じたくないけど
もしそうなら私が独りで鬼を斬るわ。』
「デモ…上弦…なんだよネ…?」
『倒せる強さまで鍛錬に励むのみよ』
「A!」
『どうしたのきい』
「大丈夫ナノ…
嫌な予感がすル……」
『大丈夫だから…
鍛錬に集中したいから独りにしてくれる?』
「無理…しないデネ…」
『ありがとう』
上弦ノ参と遭遇した時
心臓を貫通する程の威圧感を始めて感じた
精神力も何もかも今の私には足りないモノが多すぎる
きいの予感は絶対に当たる…だとしたら
本当に遊郭に鬼が上弦がいる事になるそうなれば、
知り合いを斬らなければ行けないかもしれない
せめて…せめて…
独りで上弦の頸を落とせる程の実力と剣技を身につけて
必ず尊の元に帰れるように
『灰の呼吸肆ノ型 灰土固め』
的に向かって灰の塊が伸し掛るのではないか?
と思う程降り注ぐ。
この調子なら…
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作者名:月紅 | 作成日時:2022年3月3日 20時