19話 ページ21
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「わ!おかえりなさい…」
『ただいま尊…
あ…そうだ明日久しぶりに道中に出る事になったの
貴女も見に来る?』
「見たいけど…」
『まあ“蕨姫花魁”も見ているでしょう…
そうだ…!鯉夏か女将さんの隣に居たら?』
「鯉夏花魁!鯉夏花魁会いたい!」
『ふふ、じゃあ頼んどきますね』
「じゃあ明日は忙しい…?」
『それはどうでしょうね…
でもお昼から遊郭に向かうと思うわ
他の子達の支度もあるからねぇ…』
ツンツン…
『どうしたの?きい』
「見回りノ時間ダヨ?」
『もうそんな時間だったの…』
時計の針はすっかり二十二を指していた。
「あ、あの!」
『どうしたの?尊』
「わたしもお散歩着いていきたい…」
困った…。
勘違いしているみたいだけどお散歩ではなく
鬼がいるかいないかの見回り…
『怖い人達が居ないか確認しに行くのよ
連れて行けないわ』
「でもきいだけズルいです!」
『うーん…』
この子は十にもなっていないから
まだ未来があると言うのに…
かと言って尊を死なせたくないし…
「見回りノ周辺…杏寿郎達イル
連れていくカ?」
『杏寿郎達というのは…?』
「今杏寿郎、竈門兄妹、善逸、伊之助が合同任務
無限列車で四十名ユクエフメイ。」
『しょうがない…藤の花を付けていきましょう』
「いいんですか?!」
『今回だけよ。私から離れないでね』
「やったー!は〜い!」
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作者名:月紅 | 作成日時:2022年3月3日 20時