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12話 ページ14






「桔梗花魁ーっ!」


『ごめんなさいね…私が寝ているばかりに…』

「怖かったんです!なんかあの人たち刀持ってて!」


『刀が重要になるお仕事なのよ…

怖がるのも無理ないわ
さ、今日は買い物にでも行きますかね』

「えっいいの?いいんですか!」



『いいけど桔梗花魁っていう呼び方はよしなさいよ?』

「はーい!一緒に洋服選んで!Aさん!」


『はいはい…あらこれなんて可愛いんじゃない?』


と私が襖の奥から出した物は
薄い水色の少しフリフリした可愛い西洋のお洋服。


「わー!かわいい!いいんですか?!

着ても…」


『ふふ…私はこういう物は着ませんしどうぞ?』

「!着替えてきます!!」
と尊は楽しそうに着替えて行った。



『今日任務は…?』

「ナイナイ!非番!」



『じゃあきいも一緒にどう?』

「イイノカ…?」


『勿論…!
でも鬼殺隊士が周りにいたら教えてね』

「ワカッタ!ワカッタ!
隊服着て行くノカ…?」


『刀は持っていくけど隊服も羽織も着ていかないよ』


「だったらバレないんジャ…?」


『尊の事を見られているからあの子達がいたら…ね?』

「アー!分かっタ!
楽しみにしてる!尊かわいい!」


「あ…」


『あら…着れたかしら?』


「はい!尊見られたら…ダメなの…?」


『違うの尊は悪くないのよ。

ほら遊郭の人間にバレたら
また向こうに行くことになるかも知れないからね?』

「わたし、もう行かなくて…いい?」


『ええ!私たちとずっと一緒よ、約束する。』

「やったやった!早く行こう!」


『ゆっくり行かないとコケちゃうから急がないの!』


「だって一緒にお買い物行けるの嬉しくて…」

と引き取った時とは真反対の表情で微笑んでくれる尊は
とても可愛らしかった

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作者名:月紅 | 作成日時:2022年3月3日 20時

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