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九枚 ページ11

夏目side




それからというもの、俺はAと会う機会はそうそうなかった。
会いに行こうにも何かしらの力が働いているらしく、会うことが出来ない。


ニ「おい夏目、お前また行くつもりか。」

夏「今は学校も休みだし、彼女はレイコさんの事を知っているみたいだった。
だから、話を聞きたいんだ。
レイコさんが、どんな人だったのか…」


木々を掻き分けて進んでいく。
すると、どこからか小さな鈴の音が聞こえてきた。
同時に、微かな歌声も聞こえる。


か………め……ご……

…の………いつ………であう…


夏「これ……かごめかごめ?」

ニ「む?何だそれは?」

夏「知らないか?
真ん中に人を置いて、歌を歌いながらその人の回りをぐるぐると回って、真ん中の人は目を塞ぎながら自分の後ろに立っている人を当てる遊びだよ。」

ニ「ほう、面白そうだな。
よし、やってみろ夏目!」

夏「一人じゃ無理だ。
少なくとも四、五人は必要なんだぞ。」


そんな会話をしながら声のした方に進んでいくと、そこには小さな子供達が女の人と楽しそうに遊ぶ姿があった。


『後ろの正面だ〜れ?』

「うーん………A様!」

『まぁ…!ふふふ、正解ですよ。
凄いですね。』

妖「本当!?やったぁ!」

妖「A様、僕もう一回やりたい!」

妖「私もやりたい!」

妖「あっ、ずるいぞ!我もやるのだ!」

『ふふっ、良いですよ。
さぁ、次は私が当てましょうか。』


小さな妖達と一緒に遊んでいたAは、俺の方を向くと優しく微笑んだ。
どうすれば良いのか迷っていた時、不意に腕を引かれて茂みに連れこまれる。


夏「…!」

月「お静かに。」

陽「少しの間、大人しくしててください。」

夏「紅陽、紅月…?」


二人は手際よく布を用意すると、墨で何かを書き込んで俺に付けた。


陽「これを付けていれば、貴方が人間だとバレる事はありません。」

夏「…何でこれを?」

月「先程、主様が私達に命じました。」

陽「主様が、夏目様とも一緒に遊びたいと仰っています。」

夏「えっ、俺とも?」

陽「はい。」


俺は暫く考えて、Aと一緒に遊んでいる妖達に視線を向ける。
見たところ害は無さそうだし…。
俺は茂みから出て、妖達の元へ近付いた。


夏「なぁ、俺も混ざって良いか?」

妖「ん?君もやりたいの?」

妖「いいよ、いいよ!一緒に遊ぼ!」

妖「良い?A様。」

『えぇ、私は大歓迎です。
皆、仲良く遊ぶのですよ。』

「「「「「はーい!」」」」」


そこから、俺は妖達と一緒に遊んだ。

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紅キ霧雨 - みたらし団子バカさん» お待たせしてすみません! (2018年10月16日 9時) (レス) id: 68e7808bec (このIDを非表示/違反報告)
紅キ霧雨 - 壊音=銀魂LOVE♪の神紫ダヨさん» ありがとうございます!!夏目良いですよね!亀更新ですが、頑張らせていただきますね! (2018年10月16日 9時) (レス) id: 68e7808bec (このIDを非表示/違反報告)
みたらし団子バカ - 更新されてる! (2018年10月14日 17時) (レス) id: b72e644e8b (このIDを非表示/違反報告)
壊音=銀魂LOVE♪の神紫ダヨ - ☆押しときました!夏目友人帳大好きなので!更新頑張ってください応援してます! (2018年10月13日 8時) (レス) id: db7414564c (このIDを非表示/違反報告)
紅キ霧雨 - 朝霧 狂香さん» 初めまして!嬉しいコメントありがとうございます!更新遅くて本当に申し訳ないです(´・ω・) (2018年9月25日 14時) (レス) id: 68e7808bec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紅キ霧雨 | 作者ホームページ:ないっす  
作成日時:2018年9月5日 18時

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