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「ところで、当主様の手がかりとかってどんな感じですか？」
２つ目のおにぎりを手に取って、北斗が聞く。
「全然わかんね。」
岩本さんは、いつの間にかテーブルに並んだ浅漬けを食べている。
「いろいろ思いついたところを探してみてるんすけどね。」
目黒さんがサキコさんから冷たい麦茶を受け取りながら言う。
「なかなか思い通りにいかないねー。」
ラウールくんも冷たい麦茶を飲んでいる。
「…………あんま言いたくないけど。」
「なに、しょっぴー。」
「……もう、現世にいないとか…ないよね。」
全員が目を見開く。
「翔太、」
「いやだって、」
「ないとは言い切れぬぞ。」
「え、」
九尾が口を挟んできたことに驚いて、思わずそちらを見る。
「真偽不明の噂ではあるがな、何やら霊力の強い人間が幽世にやってきた
という噂を小耳にはさんだことがある。」
「それって、」
「その人間とやらが本当に来ているのかどうかもわからぬほどに曖昧な噂だがな。」
途端にみんながざわつき始める。
「でも、俺たちは幽世には行けないし、行って確かめようもないよ。」
慎太郎が呟くと、九尾がのっそりと私を見た。
「A。」
「なに？」
「昨日も行ったがわしに名前をつけろ。」
「え今？」
「今だ。」
「お話し中なのに。」
「わしが行ってやると言っているのだ。」
「どこに？」
「幽世に決まっている。」
九尾が昨日も言ってたけど、私の式神である九尾に私が名前をつければ、妖としての
格が上がる……らしい(ラノベみたい)。
九尾は妖としての格は十分に高いし強いけれど、それでも少しでも上位にいた方がいい、と言った。
「………よし、決めた。」
みんなが私を見るので、一度深呼吸して、もう一度言う。
「決めたよ、九尾の名前。」
そう言って立ち上がった私の足元に、九尾がゆっくり歩いてきて座った。
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月華(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて何よりです！引越し先にも是非遊びにいらして下さい(* 'ᵕ' )☆ (2022年10月16日 20時) (
レス) id: 86be01ea37 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - この作品大好きで、いつも更新楽しみにしてます！！ (2022年10月16日 9時) (レス) id: 789ab475c3 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - おむらいすだいふくさん» こちらではなかなかイチャイチャ要素を持ち込みにくいので、別作品を書き始めてしまいました(笑)こちらでも書けるときには頑張って書きますね。 (2022年10月12日 0時) (レス) id: 1c32e2fa67 (このIDを非表示/違反報告)
おむらいすだいふく(プロフ) - 月華さん» 更新ありがとうございます！個人的に樹くんとのイチャイチャがもっと見てみたいです！笑 (2022年10月11日 7時) (レス) id: 5efa7bbe3f (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - おむらいすだいふくさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけて良かったです。お話はまだまだ続きそうです。ぜひ楽しんでいってください。ありがとうございます！ (2022年10月9日 19時) (レス) id: 1c32e2fa67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華
| 作成日時：2022年9月23日 22時
