よもつひらさか (ページ11)

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うさぎを私の前に座らせて、いろいろと考えを巡らせる。

私は……樹のパートナーだし、だから婚約の儀でも青い漢服を着た。

だから………

「よし、決めた。」
「お。」

6人が私の方を見る。

「あなたの名前は、『瑠璃』。瑠璃の名前を授けます。」

すると。

玲に名前をつけたときと同じ、ぽん、という音とともに煙に包まれて。

「えーーーーーー！！！」

小学校低学年くらいの女の子が現れた。

「かあいい！！めちゃくちゃかあいい！！」
「お嬢に似てるよ。」
「確かに！Aが小さいときみたい！かあいい！」

瑠璃の姿を見てテンションが上がりに上がっている樹に、北斗が
「ちょ、樹うるさい。」と顔を顰めている。

「なんでだよ北斗、めっちゃかあいいだろ、瑠璃！！」

いつもの5倍くらい声量が増している樹を見て、ちょっと瑠璃が
引いてるのがわかる。

「…ん？どしたの瑠璃？」

私の膝に乗っかって、きゅ、と抱き着いてくるから抱きしめ返して聞いてみると。

「じゅりこあい、」
「…………しゃべった…。」

わかりやすく落ち込んでいる樹を尻目に、5人が「俺らの名前、わかってるのー？」
「すごいな、瑠璃は賢いねー。」だの「じゅり怖いよねー。」だのデレデレに
なって話しかけている。

ひとしきり瑠璃を愛でたあと、慎太郎がぱっと顔を輝かせて口を開いた。

「ねー、俺らの使い魔にも名前つけてみねぇ？」

いいね！と真っ先に賛成したのは、ジェシー。早速ふたり揃って使い魔を
呼び出している。

6人そろって使い魔を呼び出したところで、自分の使い魔に名前をつけ始めた。