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軽く修羅場なのににやにやしちゃう ページ4

小休止が告げられて、みんな床に座り込む。
各自で水分補給をしたり、自信がないところを確認したりしていると、

「……あれ。」

隅っこで見ていたはずのAがいない。

「ちょっとA探してくるわ。」

そう告げて、スタジオを出る。

トイレか、休憩スペースか、と見当をつけて歩いて行くと。



「まだ、自分が一番って思えてる?」

と、少し嘲笑うようなゆかこの声がする。


まぁ、こういうことに勘が働いてしまう俺は、多分Aが何か言われてるんだろうと
わかってしまうから、角を曲がって姿を現そうとした。

そう、現れようとしたんだよ。

颯爽と。

でも、そうしようと足を動かしたところで、


「ぁの、先日もおっしゃってましたけど、どういうことですか?」

まさかの、Aの反撃を聞いた。




思わず足を止めて聞いていると、


私は樹くんを信じてる、女の子の連絡先は全部消したと言ってくれた、と、聞いてる
だけで嬉しくなるセリフをガンガン吐いてくれる。

とりあえずその場に乱入しようと、ニヤけた顔を引き締める。



「もうAにちょっかいかけるなって言ったべ?」

「ん、」

背後からAの視界を手のひらで遮って、そのまま唇を塞いだ。




ゆかこが、樹、と口にするのが聞こえたけれど。


「ん、じゅり、」

そのままAをがっつりホールドして、数回唇を食む。


ちゅ、と音をさせてAを解放して、抱き寄せたままゆかこを見た。



「でもまぁ、Aが頑張ってるのを知れたから、今日のところはカンベンしてやるよ。」

ゴキゲンだし、俺。とつけ足して。

顔を真っ赤にして俯いてるAをのぞきこんで、「なんでいなくなっちゃうの?」
と聞いてみれば、


俺にしか聞こえない声で



 樹くんの色気に当てられてのぼせちゃって。



だってさ!聞いた!?



「なにそれかあいい!」

そのままくるりと方向転換して、Aの腰に手を添えると、顔だけで振り返る。


「次はねーぞ。」

それだけ告げて、その場からAを連れ出した。

好きを確かめる→←思い切って立ち向かってみる



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設定タグ:SixTONES , 田中樹   
作品ジャンル:恋愛
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月華(プロフ) - ゆうきさん» コメントありがとうございます!嬉しいです。ふとしたときに、お互いをわかってて、お互いを大好きで、というのを書きたいと思っています。大好きって言っていただけて嬉しいです。また遊びに来てくださいね。 (2023年1月3日 11時) (レス) @page14 id: 1c32e2fa67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 更新ありがとうございます!!主人公ちゃんが自分の家に帰ってることもお見通しで樹くんも主人公ちゃんの家に帰ってくるのまじ最高です。月華さんのお話全部大好きです! (2023年1月3日 2時) (レス) @page14 id: 9ee5ac8e16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月華 | 作成日時:2022年11月29日 23時

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