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Aの顔の横に腰掛けて手を握ってる俺を見上げて、心配そうに聞いてくる。
「もちろん。てか、むしろそーして。なんなら、ふく先生、常駐してほしい。」
「え？僕？」
「だって、集落の人たちが具合悪くなったときは、俺たちが診に行くじゃないですか。
ふく先生が診るのは俺たちだけっすよね？」
「……まぁ、そう、だね。」
「しかも、往診って今回初めてですし。」
「…うん。ここ、俺が入れるところじゃないしね、ホントは。」
「え？そうなんですか？」
Aが少し驚いてる。
「…まぁ、アレだよ、いわゆるカースト？で言えば、お嬢が一番上。
で、その下に俺ら。で、その下にふく先生。で、その下にコウゾウさんとかサキコさんとか。
で、その下に集落のみんな。」
サキコさんたちの方が、ふく先生より下だけど、まぁ、この土地に入れる人
っていうのが決まってる。その辺は、結構厳密だ。
「でもさー、もう俺たちが末代じゃん？これから先、代替わりはないわけ。だから
もう俺らが変えちゃっていんじゃね？って思うんだけど。全部はさすがに無理だけど、
先生がここに常駐するってことくらいなら別にいーと思う。」
こーちに相談しとくから、ふく先生も考えといてください、と伝えたところで
今日の往診は終了らしい。
「今日はお白湯から摂って、で、明日くらいからおもゆとかかなー。
また明日の体調で決めましょうか。」
「はい。」
ふく先生を玄関まで送ろうとしたら、「Aさんと一緒にいてあげて。」と
眼鏡の奥の目を優しく細めてくれた。
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月華(プロフ) - 糸山露子さん» コメントありがとうございます。特別編といいますか、後日譚や小話などが、続編として公開されています。『この小説の続編を見る』から飛んでみてください。 (5月27日 22時) (
レス) id: 1c32e2fa67 (このIDを非表示/違反報告)
糸山露子(プロフ) - 特別編を書いて欲しいです (5月27日 21時) (レス) id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます。なんとか無事終了いたしました。ネタを思いついたら、また彼らに登場してもらうこともあると思います。読み返し、嬉しいです。これからもよろしくお願いします！ (2022年11月20日 13時) (レス) id: 86be01ea37 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 完結おめでとうございます!!毎日の更新を楽しみにしていたのでちょっと淋しいです〜( ´^`° )また何度も読み返して来ます!! (2022年11月20日 5時) (レス) id: 789ab475c3 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます。お話はもう少し続きます。ご期待に沿える内容でありますよう。また遊びに来てくださるのをお待ちしています。 (2022年11月12日 23時) (レス) id: 1c32e2fa67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華
| 作成日時：2022年11月3日 23時
