１４３〜予感が当たったのかも／優吾〜 ページ24
「A！！」
６人で玄関に飛び込むと、お世話係の人たちが土下座で震えて待っていた。
「お嬢は！？」
「ひとまず、客間に布団を…、」
最後まで聞かずに、行儀悪く靴を脱ぎ散らかして走り出す樹。
「北斗と大我は、ふく先生が来たら客間に案内して。ジェシー、慎太郎、ちょっと。」
玄関で待機するふたりを残して、ジェシーと慎太郎を呼ぶ。
そのまま震えて土下座してるみんなに声をかけて、話を聞くために居間に向かった。
とりあえず、使い魔のハリネズミを出す。
この場にいないサキコさんが、お嬢についているだろうと踏んで、樹と入れ替わりに
ここに来てもらうように、客間へ使い魔を送った。
「…とりあえず、土下座はいいんで、座ってもらっていいかな。話を聞きたいんだけど。」
３人で並んで座ると、お世話係の人たちが恐る恐る腰を下ろして正座する。
すると、「失礼いたします。」と震えた声がして、サキコさんも現れた。
「皆様、この度は、」
「いや、いいから、説明をお願い。」
サキコさんの声を遮って、説明を求める。
サキコさんの話によると、倒れているところ発見したのはサキコさん。
朝餉のあと、俺たちを見送りに玄関に出たあと、戻ってくるのが遅いと思って
玄関に行ってみたらお嬢が倒れていた…らしい。
慌てて客間に布団を敷いて、コウゾウさんがお嬢を運んでくれて…樹の使い魔が
いないから、すぐに俺たちが来るだろうと判断した、とのことだった。
「その場には誰もいなかったために…何が起きたのか、誰もわからないのです、」
本当に申し訳ございません、と、みんなが畳に額をこすりつけて謝ってる。
「今、ふく先生来るんで、その手伝いしてください。」
額に手を当てて、下を向いてる慎太郎がそう言うと、サキコさんが立ち上がって
部屋から出て行った。
「後の皆さんは、普通にいつも通りの家の仕事をしてください。みんなも
昼餉が欲しくなるだろうし、樹とお嬢がこの後どこで休むかも決めないと。」
慎太郎に続いて俺がそう言うと、全員が部屋を出た。
「…ふく先生来ても…わかんないかもね。」
そう呟くジェシーを慎太郎と一緒に見る。
「…なんで。」
「………呪詛かも、でしょ？」
ジェシーも言いながらこっちを見る。
３人で目を合わせて…そのまま、樹とお嬢のところへ向かった。
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月華(プロフ) - 糸山露子さん» コメントありがとうございます。特別編といいますか、後日譚や小話などが、続編として公開されています。『この小説の続編を見る』から飛んでみてください。 (5月27日 22時) (
レス) id: 1c32e2fa67 (このIDを非表示/違反報告)
糸山露子(プロフ) - 特別編を書いて欲しいです (5月27日 21時) (レス) id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - 凪さん» コメントありがとうございます。なんとか無事終了いたしました。ネタを思いついたら、また彼らに登場してもらうこともあると思います。読み返し、嬉しいです。これからもよろしくお願いします！ (2022年11月20日 13時) (レス) id: 86be01ea37 (このIDを非表示/違反報告)
凪(プロフ) - 完結おめでとうございます!!毎日の更新を楽しみにしていたのでちょっと淋しいです〜( ´^`° )また何度も読み返して来ます!! (2022年11月20日 5時) (レス) id: 789ab475c3 (このIDを非表示/違反報告)
月華(プロフ) - ★mmiioo★さん» コメントありがとうございます。お話はもう少し続きます。ご期待に沿える内容でありますよう。また遊びに来てくださるのをお待ちしています。 (2022年11月12日 23時) (レス) id: 1c32e2fa67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華
| 作成日時：2022年11月3日 23時
