１２４〜誕生日イベントは終わり〜 ページ40
夕餉の後、６人と一緒に、いろいろな儀式を行うための部屋に案内された。
６人は
…この人たち、何着ても着こなすんだな。
そう思って見つめてると
「漢服着たり、狩衣着たり、ごちゃごちゃだよねぇ。」
そう言って、北斗が笑ってる。
「でもまぁ、今からするのは護符を作ることだから、どっちかっていうと
俺たちの『神獣』っていう身分よりも、『式神』の方に重きを置いてるからね。」
優吾がそうつけたして、儀式が始まった。
いろいろと呪文があったり、作法があったり…。
難しくて、これらをこなしていくのは大変だろうなぁ、と思いながら見学した。
最終的に、６人が書いてくれた札を慎太郎が折りたたんで封をしたものを私が
常に持ち歩く、ということで私を守ってくれるということだった。
「ここに来るたびに、新しくしようね。」
そう言って、慎太郎が護符を渡してくれる。
「ありがとう。」
持ち運びやすい大きさにしてくれたので、お財布にしっかりしまう。
みんなの着替えを待って、一緒に自室がある２階に戻ってきた。
「じゃあ……私、帰る支度してくる。」
そう言って、自分の部屋に戻ろうとすると、樹も一緒に部屋に入って来る。
「樹？」
「…ん？」
「どしたの？」
「……んー…。」
部屋にある机の上のペンを持ってみたり、なんとなく気まずそうな顔をしてる。
「………なんか。」
「…なんか？」
「めっちゃ浮かれてた２日間だったけど、３日目で最後にちょっとドカっときたな、って。」
疲れた、と言って微笑むけど、樹が言ってる通り、疲れがにじんでる。
「きっとお嬢はもっと疲れたよね。」
そう言って、私をぎゅっと抱きしめる。
「これから、大変になると思うけど。」
「…うん。」
「がんばろーな。」
「…はい。」
３日間の最後に、樹がくれたキスはやっぱりスペシャルで。
「明日１日待つだけなのに、もう土曜日が待ち遠しいんだけど。」
と言って、もう一度唇を食べられた。
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月華(プロフ) - ﾘﾝさん» ありがとうございます。これからも遊びに来て下さるのをお待ちしてます。 (2022年10月27日 12時) (
レス) id: 86be01ea37 (このIDを非表示/違反報告)
ﾘﾝ(プロフ) - とても好きな作品です、陰ながら応援しています😌 (2022年10月27日 0時) (レス) @page23 id: b89b825fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華
| 作成日時：2022年10月17日 0時
