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１２３〜蒼龍、落ち込む〜 ページ38
「樹さぁ、あーゆーのダメだって。」
お屋敷に戻ると、阿部さんに開口一番、叱られる樹。
樹は、無言のまま靴を脱いでいる。
「聞いてる？」
「聞いてるよ。」
不服そうな顔で阿部さんを見る樹の視線を正面から受け止めて、阿部さんが続ける。
「樹の気持ちはわかるよ。俺自身も声かけてあげたいの。子どもだし。
でも、あそこじゃダメ。声かけたいなら、次に会ったときにして。」
「わかってるよ。わかってっけど、」
サクがかわいそうだろ、と小さく続ける。
「樹もわかってるでしょ。線を引かなくちゃいけない場だよ。」
「………ごめん。」
珍しく、わかりやすいほどに落ち込んでる樹。
「口うるさくてごめんだけど………頼むね、蒼龍なんだから。」
「……ん。ごめん。」
夕餉の支度ができたら呼んで、と言って、樹はひとりで階段を上がって行ったから。
「私、一緒に行くね。」
と誰に言うでもなく告げて、樹の後を追って階段を上がった。
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月華(プロフ) - ﾘﾝさん» ありがとうございます。これからも遊びに来て下さるのをお待ちしてます。 (2022年10月27日 12時) (
レス) id: 86be01ea37 (このIDを非表示/違反報告)
ﾘﾝ(プロフ) - とても好きな作品です、陰ながら応援しています😌 (2022年10月27日 0時) (レス) @page23 id: b89b825fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華
| 作成日時：2022年10月17日 0時
