１２１〜住民たちに会います〜 ページ35
「門のところにみんないるはず。」
と、樹が教えてくれる。
それより中は、勝手に入ることが許されてないとか。
「じゃあ……入ってもらう…？」
窺うように聞いてみると、
「うん、全然いんだけど、多分入ってもらえないんじゃない？」
そう言いながら、大我が飄々とした様子で靴を履いている。
「きっと恐れ多すぎるよ。」
北斗もそれに続いている。
「じゃ、行くか。」
そう言って樹やジェシーも靴を履くと、渡辺さんや宮舘さんたちも靴を履き始めた。
最後に私が玄関を出ると、みんなが私を待っててくれてる。
「お嬢。」
樹に呼ばれてそちらを向くと
「順番通りに歩いて。」
と言われて、私の前に樹たち４人、私の後ろに渡辺さんたち５人が並んだ。
「気安いお散歩の時間じゃねーから、一応格式ばって行くことにすんね。」
そう言われて、うなずく。
「みんな私服だし、そこまでガッチガチじゃねーから。大丈夫。」
樹がそう言って髪を梳いてくれて、そのままおでこにキスをひとつ。
「じゅーり。」
渡辺さんから、少しだけ嗜めるような声。
「いーじゃんリラックスだよリラックス。」
いつもの、片側の口角を少し上げた笑顔を見せたあとで、「行くぞ。」と言って
門に向かって歩き始めた。
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月華(プロフ) - ﾘﾝさん» ありがとうございます。これからも遊びに来て下さるのをお待ちしてます。 (2022年10月27日 12時) (
レス) id: 86be01ea37 (このIDを非表示/違反報告)
ﾘﾝ(プロフ) - とても好きな作品です、陰ながら応援しています😌 (2022年10月27日 0時) (レス) @page23 id: b89b825fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華
| 作成日時：2022年10月17日 0時
