１０４〜お嬢を守るための見解〜 ページ14
北斗が持ってきた、樹のお相手候補だった人たちの身上書をみんなで見る。
「あ、この方だね、特に樹に夢中だった方。」
北斗が見つけた書類には、なんとも清楚な感じのかわいらしいお嬢さんがいた。
「ちょっと小さいけど、強いパワーがある神社の系譜のお嬢さんだね。」
優吾が書類を見ながら言った。
「この子なら、結界越えちゃうかもね。」
あまり関心がなさそうな口調で大我が言う。
樹が、大我に向かって用件を伝えてる。
「そうだきょも、しょっぴーと舘様と師匠に八咫烏飛ばして欲しいんだけど。」
「なんで。」
「とりあえず、ここに来てもらうように伝えてほしくて。」
「だからなんで。」
「お嬢のボディガード。」
「は？」
「飛ばしてきてくれたら、説明する。ちょっと急いでっから。」
すると優吾が、「もうさ、慎太郎とジェシーにも伝えるからねー。共通認識大事。」
と言いながら、ふたりに「居間に集合〜。」と伝えている。
「じゃ、居間に移動しよ。」
と言って、優吾が部屋を出た。
「なになに〜？」
慎太郎とジェシーが居間に下りてくる。
優吾がさっきまでの経緯を説明していて、玲の案で、阿部さんに加えて渡辺さんたちも
現世でのボディガード役にお願いしてみることにした、と伝えた。
「なるほどねー。あの子かぁ…。」
「どうしたの？ジェシー？」
「確かに樹に夢中だったなー、って思って。」
ジェシーと慎太郎が言うには、樹みたいなタイプをあまり見たことがなかったらしい。
「ずいぶん箱入りで育ったみたいで、樹みたいなちょっと見た目派手なタイプに
慣れてなかったんだろうなーって。」
慎太郎がそう言うと、「樹、優しいしね〜。」とジェシーが続ける。
「ま、俺たちから見れば、あれが『誰にでも優しいパターンの優しさ』だってわかるけどね。」
と言いながら、北斗がお茶を飲んでいた。
３人が来てくれたら、話を進めよう、とまとまったところで大我が
「飛ばしてきたよー。」
と言いながら戻って来た。
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月華(プロフ) - ﾘﾝさん» ありがとうございます。これからも遊びに来て下さるのをお待ちしてます。 (2022年10月27日 12時) (
レス) id: 86be01ea37 (このIDを非表示/違反報告)
ﾘﾝ(プロフ) - とても好きな作品です、陰ながら応援しています😌 (2022年10月27日 0時) (レス) @page23 id: b89b825fb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華
| 作成日時：2022年10月17日 0時
