夢見る場所２ ページ8
『もしもし？』
「も、もしもし？ぁの、森山ですけど。」
『こんばんわ。』
「あの、今日、伊沢さんから封筒が……。」
『はがき？届いた？』
「はい。でも、あの、えと…。」
『何？』
「一緒に入っていたこれ、」
『うん、入館証だけど？』
「あの、一体どういった？」
『終了後にでも、楽屋に、と思って。』
「でも、あの、私……。」
『Aちゃん、僕の関係者でしょ？』
「え、あ、関係者……と言えば、関係者というか…。」
『でしょ？ならいいでしょ。』
「………では、お言葉に甘えて。」
『うん、お洒落して来てね。』
「はい。」
チケットをもらってしまったこと、その同封されていたものががとんでもなかったことに
びっくりしてかけた電話。
うまく丸め込まれてしまった気がする。
それでも、まさか番組観覧とか楽屋に挨拶だなんてしたことあるはずもなく。
私は、伊沢さんのご厚意に素直に甘えることにした。
番組当日。
ドキドキしながら受付にはがきを出す。案内された席は、思わず目を見開いてしまうほどいい席だった。
番組が始まって、ほかのお客さんたちと一緒に笑ったり「いいね！」を連打したりして、番組を楽しんで
いると、伊沢さんとふくらさん、須貝さん、川上さんが登場した。
先に動画で見た企画、ここにつながっていたんだ。面白い。
今までの生活にはなかった空間に、私がいる。ちょっと不思議な感覚と、伊沢さんがたまに送ってくれる視線で
ふわふわする。
あぁ、こんなにすごい人と友達だなんて。
妙に気後れしてしまった私は、放送が終わった後すぐに帰りたくなってきた。
退場規制がかかっていて、私が座っている座席の順番をそわそわしながら待つ。
すると。
「失礼します、森山さんですか？」
一人の男の人に声をかけられた。首にスタッフパスをぶら下げている男の人に、
「はぁ。」と一言返すと。
「こちらへ。」
と、半分無理矢理連れて行かれた。
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月華(プロフ) - てるさん» コメント、ありがとうございます！応援してくださるだなんて…！がんばります。これからもよろしくお願いします。 (2019年1月29日 22時) (
レス) id: 333e4733fe (このIDを非表示/違反報告)
てる - このお話大好きです、、！！応援しております！ (2019年1月29日 21時) (レス) id: d6f680dd65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華
| 作成日時：2019年1月27日 22時
