可能性はゼロ２ ページ40
「あー、でもそのときには東大王のメンバーじゃないけどさ、あの須貝くんっていう子か福良くんっていう子が引き取りそうだなぁ。
何回か見たけたことあるんだけど、東大王３人に比べて、あの二人は特別に猫っかわいがりしてるからなー。」
「ねぇ。」
いい加減むかついていた俺は、その角を曲がった。
「み、水上くん！？」
「しゅ、収録中じゃなかったっけ！？」
「休憩中ですけど。」
俺は、どさ、という音を立ててソファに座り込んだ。
あまり様になってないな、と思いながら、パックのオレンジジュースに刺さったストローを口にくわえて、得意の(？)ちょっと
冷めた視線を送る。
「あのですね。好き勝手言わないで欲しいんですけど。」
ジュースをすすりながらをつけながら冷めた声を出しちゃったりして。
「え、あ、なんの話？」
Aちゃんを引き取りたいだのなんだの言ってた方の声が、引きつった声で返してくる。
「伊沢さんとAちゃんのことですよ。さっきから聞いてれば、勝手なことばっかり言ってくれてますけど。」
俺はイラつきながら、もう一度オレンジジュースを吸い込んだ。
「あ〜……えーっとー……。」
「あの二人が、どれだけ想いあってるかも知らないくせに。」
俺は、空になったパックから飛び出したストローを加えたまま、続けた。
「残念ですけど、伊沢さんはあの子を手放しませんよ。Aちゃんもも、絶対に伊沢さんの手を放しません。それは、
二人を見ていればわかる。あの二人のの上辺しか見てないあなたたちにはわかりませんよ。QuizKnockメンバーと、光ちゃんに
しか、わからない。」
ジュースのパックがぷらぷらと揺れているののを、二人はただじっと見ていた。
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月華(プロフ) - てるさん» コメント、ありがとうございます！応援してくださるだなんて…！がんばります。これからもよろしくお願いします。 (2019年1月29日 22時) (
レス) id: 333e4733fe (このIDを非表示/違反報告)
てる - このお話大好きです、、！！応援しております！ (2019年1月29日 21時) (レス) id: d6f680dd65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華
| 作成日時：2019年1月27日 22時
