所有者宣言３ ページ32
「は？」
一瞬、何を言っているかわけがわからず。今の俺は、ちょっと間抜けな顔をしているに
違いない。
「ずっと、後悔してたんです。こいつと別れたこと。」
「あのですね。Aは、なぜあなたに突然別れを告げられたかわかってないんですよ。
今更、何勝手なこと言ってるんですか？あなた。」
ちょっと…いや、結構ムカついた。
「俺の気持ちも、考えていたことも、全部こいつには話してありますから。正直、今の
こいつって見てられない。あなたと違って、同じ大学にいる俺なら、Aのことを
いつでも見ててやれる。」
「………帰ってくれません？」
「は？」
「今回、Aがこうなってしまったのは、俺とAの問題であって、あなた全く
関係ないでしょ？俺たちのことは、俺たち二人で解決しますから。あなた、ただの元彼でしょ？」
ちょっと優位に立った笑顔を浮かべながら、男を見つめる。言葉に詰まった男は、重い口を
開き。
「俺、あきらめませんから。」
と言った。
「どうぞ、ご自由に。コレは俺のですから。あなたにはあげません。」
わざと、Aを“コレ”と言う。俺が所有していることを示すために。男は、そのまま無言で
玄関のドアを開けた。
勝手に言ってろ。
俺は心の中で悪態をつくと、寝室へと踵を返した。
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月華(プロフ) - てるさん» コメント、ありがとうございます！応援してくださるだなんて…！がんばります。これからもよろしくお願いします。 (2019年1月29日 22時) (
レス) id: 333e4733fe (このIDを非表示/違反報告)
てる - このお話大好きです、、！！応援しております！ (2019年1月29日 21時) (レス) id: d6f680dd65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月華
| 作成日時：2019年1月27日 22時
