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「Aってなんで大川内くんって呼んでるんだっけ。普通に長くない？」
「確かに長いよね〜」
「同期なんだし呼び捨てでいいじゃん」
「でもさ、大川内くんって呼んでるの私だけでしょ？特別感狙ってるわけ」
そりゃ、普通に呼んでていつも長いと思ってる。
でも今更呼び捨てにできないし、この、私しか呼んでない感じも何気に少し気に入っている。
「なら下の名前じゃだめなの？」
「え？聡ってこと？だめでしょ」
「なんで？」
今まで名字にくん付けで呼んでた人が、急に下の名前で呼ぶのは違和感だし。
私はどう思われてもいいけど、大川内くんは私と付き合ってる噂とか絶対イヤだろうし。周りに誤解を生むようなことはしたくない。
したくないけど、
ちょっと呼んでみたい気持ちもある。
．聡くん………か、いいなぁ、。
『何？』
「へ、？」
『お前また吉野に変な事叩き込まれたんか？』
「ん？え、？」
『どうせ下の名前で呼んだらええやんとか言われたんやろ？』
「え！？待って、今、声に出てた？！」
「うん。完璧に聡くん……♡って声出てた」
「ねえ！！よっしー！本人の目の前で言っちゃった！！」
どうしよう、流石に恥ずかしい。
徐々に染まっていく顔を手で隠し、よっしーの背中に隠れると
てかさー！と言って、私が隠れていた背中が急になくなり
よっしーと向き合う形になる。
「よっしーって呼んでるのAだけじゃん？俺も特別ってこと！？」
「そっか、よっしーって呼んでるの私だけか、」
「へぇー俺の事好きなんだ」
「もちろん。嫌いなわけないでしょ」
『お前らほんまくだらへんな』
「何。大川内嫉妬でもした？？」
大川内くんに質問を投げかけながら私の肩に手を回し
マウントを取るような姿勢になるよっしー。
私もちょっとだけ揶揄うように、
「ゆうすけと仲良し〜っ！」
と言って私もよっしーの肩に手を回し大川内くんにアピールをする
「は！？おま、、！A！やばすぎ！！これからもゆうすけ呼びでいい！！！おねがい！！！」
「え？なんでよっしーが盛り上がってるの！(笑)私は今大川内くんにアピールしてるんだから！話ブレる！」
『なんやねんお前ら(笑)Aも変なノリのんなよ』
そう言いながらよっしーと私の間を引き裂いて
『お前の無自覚な言動ほんま怖いわ、こんなんなるやついっぱいおるんやから気いつけや？』
「大川内くんは？？こんな感じになったことある？」
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作者名：ぴの | 作成日時：2023年12月12日 1時
