なんすい O ページ7
「大川内くんどこ〜？」
私は今劇場についたと同時に、同期のおっきい人を探している。
大川内くんは私の好きな人であり、本人もその事を知っている。
本人的には私の事なんていつもくっついて来るうるさい同期としか思ってない。って言ったけど
なんだかんだいつも一緒にいてくれてる優しい彼が堪らなく好き。
「あ、よっしー大川内くん見てない？」
「さっきコーヒー買いに行くって外出てったかも」
「そっか、ありがとう」
「大川内ばっかじゃなくて俺とも遊んでよー」
「よっしーは原ちゃんと遊びなよ。私は大川内くんの気分なの。」
つまんねえのって言いながら結局原ちゃんのところに行くよっしー。コンビ揃って仲良いな〜と思いながら大川内くんを待つ。
私も喉乾いてきたし何か飲み物買いに行こうかな。
さっき置いた荷物からスマホだけ取り出しコンビニへと歩きだして、自分用のカフェラテと最近大川内くんが美味しいと食べていたお菓子を手にとりレジに向かう。
“いらっしゃいませ。今日もお疲れ様です”
「いつもありがとうございます！お兄さんもお疲れ様です」
よく行くコンビニの為、顔も覚えてもらい最近声をかけてくださる店員さんにお会計をしてもらっていると
“すみません。今日システムエラーでスマホ決済が調子悪いんです。”
「あ、そうなんですね、うわぁ、、財布置いてきてしまったのでまたあとで買いに来てもいいですか、？」
思いもしないトラブルにあたふたしてしまう。
また後で来ようと振り返ろうとしたら後ろから声が聞こえてきた。
『あ、コレと一緒にお会計してもらってもいいっすか？』
「え？大川内くん、？いやいや、悪い悪い！！だめだよ！」
『ええから。』
“こちらの都合で申し訳ございません。ありがとうございました！またお待ちしております”
「ごめん、ありがとう(泣)」
『うるさい奴が2回もきたら店員さんも気が気じゃないやろうからな』
「わー失礼！でもありがとう！！ほんとに王子さまじゃん」
『うるさ。店員さんもこんなんに声かけて優しいな〜』
「ふふんっツンデレの大川内くんもすき！」
探していた彼の思いがけない登場にドラマのワンシーンじゃん！と勝手に胸が高鳴る。
2人でコンビニから劇場まで戻るこの数分すら愛しく思う私はだいぶ重症だ。
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作者名：ぴの | 作成日時：2023年12月12日 1時
