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いつから彼の事を好きになってたんだろ、
先輩からも愛される圧倒的後輩感もあって、後輩への面倒みも良い。
誰もが持ってないような独特なクリエイティブさなのに、何故かのめりこんでしまいたくなる世界観。
私に画力があったら描きたくなってしまうぐらい、整った顔立ち。
それとは裏腹にバラエティー番組でも舞台の上でも、彼がいたらみんな安心できてしまうトーク力。
気づいたら頭の中が京極の事ばかり考えてしまうぐらい魅力で溢れてるな、。
「Aさん！お疲れ様です！何難しい顔してんすか？」
「あ、ヤスお疲れ〜、別にただボーッしてただけやで」
「Aさんって、たまーにそういうモード入ってますよね」
「なんやねん、そういうモードって(笑)」
「なんか、今は誰も話しかけないでね。みたいな」
「別にそんなんちゃうよ」
ヤスは可愛い後輩。
だけど、頭のキレの良さがたまに怖くなる。
いつか私が京極の事が好きっていうのもバレてしまいそうで。
「なんか、Aさんと話すの久々な感じっすね！嬉しい」
私のコンビは元々関西出身で、拠点を東京に移した今でも
仲の良かった先輩や同期のライブに呼んでもらうことも多く
東京と大阪を行ったり来たりさせてもらってる。
「確かに。ちょっと久しぶりかも、ヤス達も売れっ子やからな」
「この後暇だったらメシでも行きません？」
「ええよ。行こか」
「まじすか！ラッキー！終わったらここで待ってますね」
「はーい」
可愛い後輩にちょっとしたパワーと、夜の楽しみをもらって
そろそろ着替えようと重い腰をあげようとしたら、
ヤスと入れ替わりで、また彼が近づいてきた。
『なぁ、今日2人でメシでも行かん？』
「あ、、、」
『予定ある感じ？』
「んー、いや、さっきヤスとご飯行く約束してん。」
「あれやったら京極も一緒に行く？」
『そ、ほなまた今度でええわ』
「ヤスと京極仲ええんやし一緒に来たらええのに。ヤスも喜ぶやろ？」
『俺は2人で行きたいから、また別の日でええよ。あんま飲みすぎたらあかんで？』
「あほ。」
またや、また、京極のこのナチュラルに空気を読む感じと気遣いに胸が高なってしまう。
ヤスには悪いけど私も京極と2人で行きたかった。
私も私で、もっと素直に可愛い返事ができたら
京極に意識してもらえるんかな、
はぁぁ、恋ってめんどくさい。
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作者名：ぴの | 作成日時：2023年12月12日 1時
