希望、それは戯言。2 (ページ24)

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iw「あいつはもう…仲間じゃねえよ」
dt「…詳しく聞かせて」

もはや相棒言葉では言い表せないような関係で、常に一緒にいた2人の間に何があったのか。仲間じゃないなんて、岩本くんの口から聞くなんて思わなかったのに

iw「目黒達が俺の部屋に来る2日前……ふっかが来たんだよ」

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いつになったらここから出られるのだろうか。康二と目黒は無事だろうか。他の皆もここにいるなら早く見つけて脱出しなければ。

びくともしない足枷に苛立ちをぶつけながら、何か策はないかと必死に頭を動かしていた。そんな時、扉がゆっくりと開いた

fk「んはは、頑張ってるね〜」
iw「ふっか！？お前、どうやって…」
fk「ん〜？」

どこかいつもの雰囲気とは違った。こんなにも何を考えているか分からないふっかを見るのは初めてだった。

fk「…無駄だよ。その足枷、結構頑丈に作られてるから」
iw「何だよ、それ。じゃあ、ふっかは」
fk「お前らを裏切ったって言ったら？」
iw「は？」
fk「こうやって何も傷を負わず、まるで施設の人間と同じ服を着ているのは、元からお前らを裏切るつもりだったからって言ったら？」
iw「…正気か」
fk「俺は最初からそのつもりだったんだよ」

嘘だと言い返したかった。言い放つあいつの顔があまりにも苦しそうだったから。それでも、裏切られたという事実が心に強く残った

fk「もう俺はお前らの仲間じゃない。まあ、最初からなんだけど」
iw「…んで」
fk「はは、聞こえないよ？」
iw「何で、何でそんな顔すんだよ！」
fk「もう疲れたんだよ。お前らと関わんの」
iw「ふざけんなよ、お前。全部、嘘だったのかよ」
fk「うん、そうだけど？」

なあ、何で、どうして。ああ、最初からだったんだよな？本当か定かではねえけど、俺らを裏切るつもりだったんだよな？でも、それでも、俺はお前を憎めない

iw「何でお前だったんだよ…」

ずっと独りで生きてきた時に、俺に手を差し伸べてくれたのは、間違いなくふっかだった。俺にとっての光はお前しかいないのに

「ごめんね。照」

何で、最後にそんな事言うんだよ。裏切るならちゃんと裏切れよ

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「ふっか、さんが？」
nb「なわけねえだろ、あいつが、あいつが裏切っただなんて！」
sk「そうだよ、ふっかがそんな事するわけないじゃん…する訳、ない…」
kj「ど、して…」

あまりにも衝撃的な事実で目頭が熱くなる。鼻にツンとした痛みが襲う。目の前にいる岩本くんが1粒の雫を床に零した