ゆるゆる短編集２【芸人】

▽ ページ48

『ちょっと聞いてくださいよ、都築さん！
遼くんめちゃくちゃどころか全然ちゅーもしてくんないんですよ！？どこまでチェリーボーイだっつー話ですよ！』


都築｢え、バシ中学生じゃん！｣




都築が馬鹿にしたように笑いながら言う。

なんだこいつ、くそムカつく。




『出来て手繋ぎまでって感じで』


石橋｢ほんとに好きな人は大事にしたくなる事を知ったんだよ、僕は｣


都築｢ほーん？｣


『ほーん？』


石橋｢…なんなのマジで｣


都築｢ほんとおもんないなー、お前｣


『ほんとほんとー』




けらけらと笑いながら言ったAの耳に口を寄せる。




石橋｢…そんな事言ってるとほんとにめちゃくちゃにしちゃうけど、いいの？｣




都築には聞こえないように囁いた。




『…私、遼くんにだったらめちゃくちゃにされてもいいよ？』




そう言って笑ったA。




石橋｢！？？｣


都築｢…Aちゃん今、物凄い爆弾発言したの分かってる？｣


『？？』


都築｢だってほら、バシ、顔真っ赤なまま固まっちゃってるけど｣


『え！遼くん！？』

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