第四十二話 ページ44
影山side
いつもどおり部活が終わり、ほとんどの人たちが体育館を後にする
なんだか練習中、先輩たちの視線が痛かったのは気のせいなのだろうか？
まあ今はそんなことどうでもいい
問題は、なんでこいつがここにいるかだ
「･･････こっちこい」
「はい･･･」
少し距離をとって歩き始める
あいつの顔は、見えないけどきっと笑ってるか無表情だろう
･･･俺はなんてくだらないこと考えてんだ
ちょうど通路の真ん中あたりに来たため、足を止めた
生憎、コミニケーション能力というものに恵まれてない俺はどうすれば分からなかったため、まっすぐにあいつのことを見つめたまま話すことにした
「･･････なあ、なんでお前は、女子バレー部に行かなかったんだ？」
「･･････え？･･･」
質問をストレートに投げてみた。そしたら、こいつは何でそんなことを聞くんだといわんばかりに不思議そうな顔をした
なのに、今度はニコッと笑って俺をまっすぐ見つめてくる
なんだこいつ、不思議そうにしたり急に笑顔になったり、いったいなんなんだ
「影山君、私は････青のアゲハなんて蔑称で言われるのに、疲れただけです」
「えっ･･････」
･･･は？どういうことだ？
青のアゲハ？蔑称？なんでこいつが蔑称で呼ばれなきゃいけないんだ
『それでは、また明日』なんて言って横を通り過ぎていくあいつ
なあ、いったい何があったんだよ？教えてくれよ!!
「なあ、どういうことだよ！蔑称って、青のアゲハって！」
「ヒント！、国見君や金田一君に聞いてください。ヒント2！、私は貴方と同じで違います」
どういうことだよ、俺と同じで違うって･･･こいつと俺がおんなじで堪るかよ！
こいつは、俺みたいな自己中な奴じゃなかったのに、なんでだよ
「ちゃんと言えよ！お前みたいな奴が、なんでやめちまったんだよ！」
「黙ってください!!････貴方には関係ないでしょう？答えは、自分の力で探してみてください」
つい、きつく言ってしまう
そしたら案の定、拒否のような言葉が返ってきた
どうしてだよ、わかんねぇよ
なにがお前の、あの時の輝きを消したんだよ
俺はただ、俺の手を振り解いて去っていくあいつの姿を呆然と、見ているしかなかった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
スポーツドリンク
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
梓乃猫 - 雷鳥メイト（前：46猫メイト）さん» ありがとうございます！はい、是非見させてもらいます♪ (2014年8月24日 12時) (
レス) id: cc608ed0b8 (このIDを非表示/違反報告)
雷鳥メイト（前：46猫メイト） - 梓乃猫さん!!めっちゃ面白いですよ!!ヤバイです!!良ければ私の短編以外の作品も…(。・ω・。)つ【他作品】 (2014年8月24日 7時) (レス) id: 83ed2febe6 (このIDを非表示/違反報告)
梓乃猫 - 奈々@桃子さん» こちらこそ参加させていただきありがとうございます！そういっていただけると幸いです。 (2014年7月25日 16時) (レス) id: cc608ed0b8 (このIDを非表示/違反報告)
奈々@桃子(プロフ) - 今回は、イベントに参加頂きありがとうございます！！小説凄い面白かったです！！更新頑張ってください！！ (2014年7月24日 12時) (レス) id: 5be90bf33f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梓乃猫 | 作成日時：2014年7月16日 19時
