第四十一話 ページ43
影山side
俺は今、すごくムカついていた
本当は俺のほかにもう1人日直が居たのだが、そいつは俺に仕事を押し付けてさっさと帰ってしまったのだ
だから全ての仕事を俺がやる羽目になったのだ
全力で自分の運の無さを呪ってやりたい
腹立たしさが募る中、俺は勢い良く体育館の扉を開けた
「すいません!!遅れました・・・・・・」
「遅せーよ影山!!お前居ないと俺が練習できねーじゃねーか!」
「あっれー?王様、今日遅いね〜明日の試合でるのに、そんなんでいいの〜?」
まったく、どいつもこいつもうるせぇ・・・・・・日向も月島も癪に障る
こっちだって遅れたくて遅れてるわけじゃねぇんだよ
「うっせーよ日向ボゲェ!!俺だって遅れたくて遅れたわけじゃねぇんだよ!!」
そうイライラしながら返してやると、ホントかなぁ〜とか、めちゃくちゃムカつく声が聞こえる
ホント、いっぺん殴ろうかな?こいつ
そう思っていると、不意に俺の耳に女子の声が届いた
「影山・・・・・・?」
「・・・っ!」
俺はその聞き覚えのある声に、慌てて振り返る
そこには、黒に近い青のような髪の色のやつが立ってて、前髪には見覚えのある蝶のピンをつけていた
多分、間違いない
この髪の色、ピンは・・・・・・俺が中学時代、及川さんたちが女子バレー部のほうを見に行った時について行ってみたあの時の、あのスーパープレイヤーだった
あの時の映像が鮮明に思い出される
ネットから充分に出た手、跳び上がった一人のスパイカー
この位置じゃ、絶対にブロックされる。だれもが思った中、こいつだけは諦めないかった
そして、素早い打ち分けとコントロール力で、見事にブロックを欺いて相手コートに落とした
俺はそれを見て、本当にこいつは女子なのか、俺と同じ中1なのかと疑った
でもそれ以上に、すごく興奮した。俺のトスを打って欲しいとすら思ってしまった
そんな才能の塊みたいなやつが、なんで男子バレー部に居る?
ここはもちろん、特別制度なんてものは存在しない
その疑問を晴らすため、俺は沈黙を破った
「・・・・・・後で、お前に聞きたいことがある」
「・・・・・・分かりました」
俺は用件だけを伝えて、練習に参加しようとした
でも、月島がいやみったらしい口調で聞いてきやがったから俺はイラつきながら返した
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
スポーツドリンク
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梓乃猫 - 雷鳥メイト(前:46猫メイト)さん» ありがとうございます!はい、是非見させてもらいます♪ (2014年8月24日 12時) (レス) id: cc608ed0b8 (このIDを非表示/違反報告)
雷鳥メイト(前:46猫メイト) - 梓乃猫さん!!めっちゃ面白いですよ!!ヤバイです!!良ければ私の短編以外の作品も…(。・ω・。)つ【他作品】 (2014年8月24日 7時) (レス) id: 83ed2febe6 (このIDを非表示/違反報告)
梓乃猫 - 奈々@桃子さん» こちらこそ参加させていただきありがとうございます!そういっていただけると幸いです。 (2014年7月25日 16時) (レス) id: cc608ed0b8 (このIDを非表示/違反報告)
奈々@桃子(プロフ) - 今回は、イベントに参加頂きありがとうございます!!小説凄い面白かったです!!更新頑張ってください!! (2014年7月24日 12時) (レス) id: 5be90bf33f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓乃猫 | 作成日時:2014年7月16日 19時