プロローグ ページ1
ピコピコ･･･ピコピコ･･･
暗い部屋の中、光輝くパソコンの画面からは一世紀前のテレビゲームからしてきそうな音がする
そのゲームはどうやらシューティングゲームらしく、さっきからパソコンの前に座る少女の手は忙しそうにキーボードを叩いていた
「前方4、斜め前2ずつ、上から3･･････」
そんな呟きと共にキーボードを叩く手の激しさはいっそう増す
が、そんな手の動きは嘘だろという絶望感を漂わせる声がすると同時に途切れた
「初めてだわ」
ありえないといわんばかりに目を見開く少女は、ゲーマー歴7年という長い期間の中で初めて迎えた『GAMEOVER』に困惑気味にも思えた
「メール･･････だれから？」
突然のメール通知を知らせるランプに、今度は落ち着いた表情でクリックしてウィンドウを開く
そこには一件の差出人不明となっているメールが届いていた
幸い、パソコンは最新版のウィルスバスターを入れているので大丈夫だろうと自己完結してメールを開く。そこにはただ一文、『異世界の鍵は貴女の掌の中に』と書いてあった
「は？なに･･･い、あぁぁぁあぁぁああぁあ!!いや、いや!!」
疑い深い文に、思わず眉間に皺を寄せた。だが、それもつかのま。部屋には少女の断末魔が響いた。なぜなら、今自分の体は毛糸のようにヒュルヒュルと渦を巻くように分解されているからだ
まるで某錬金術アニメの禁忌が失敗した時のように
[じゃあね、異世界の鍵は貴女の掌の中に]
ふいに少年の声が聞こえる。だがその正体を突き止めるには、時間がなかった
すぐに意識は暗転し、感覚すら消えてゆく
そこで少女は、死ぬとはこういう感覚なんだろうなと思いながら第一の人生を閉じた。
そして、それは第二の人生を始める合図でもあった
死ぬ感覚を覚えたはずの少女の意識がゆっくりと浮上してゆく
目を開けるとそこは―――･･････
「どこ？ここ･･････」
あるはずのない彼女が夢見た世界だった
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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梓乃猫 - 雷鳥メイト（前：46猫メイト）さん» ありがとうございます！はい、是非見させてもらいます♪ (2014年8月24日 12時) (
レス) id: cc608ed0b8 (このIDを非表示/違反報告)
雷鳥メイト（前：46猫メイト） - 梓乃猫さん!!めっちゃ面白いですよ!!ヤバイです!!良ければ私の短編以外の作品も…(。・ω・。)つ【他作品】 (2014年8月24日 7時) (レス) id: 83ed2febe6 (このIDを非表示/違反報告)
梓乃猫 - 奈々@桃子さん» こちらこそ参加させていただきありがとうございます！そういっていただけると幸いです。 (2014年7月25日 16時) (レス) id: cc608ed0b8 (このIDを非表示/違反報告)
奈々@桃子(プロフ) - 今回は、イベントに参加頂きありがとうございます！！小説凄い面白かったです！！更新頑張ってください！！ (2014年7月24日 12時) (レス) id: 5be90bf33f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梓乃猫 | 作成日時：2014年7月16日 19時
