３２話 ページ33
部屋へ戻るとルキノが居た。
規則正しく上下に動いているその肩を見て、既に彼が眠っていることが分かる。
『ベッドで寝てても良かったのに…』
椅子に座ったまま首をもたげているルキノを見て、彼女はそう呟いた。
部屋の隅では白い塊がモゾモゾと動いていた。
寝ぼけているのであろう。
真っ赤な左目は閉じられていた。
部屋の鍵をかける。
ルキ「…帰ったか……」
『あら…起こしちゃった？ごめんなさいね』
彼の低い声が心地よい。
すかさずルキノの膝の上に座る。
ひんやりとした彼の肌
眠気で少し高くなった体温には丁度良い。
くるりと尻尾が身体に巻き付いた。
『もしかして…待ってたの？』
ルキ「あぁ」
『そう…あら？そういえばルキノ、貴方も男子会するんじゃなかったの？』
ルキ「断った」
それ以上の言葉は無かった。
他の男諸君に男子会へと誘われたルキノであったが、彼はその誘いを断ったのである。
理由は至極簡単。
大好きなAを部屋で一人にする訳にはいかなかったからだ。
無論
そして、ルキノはよく知っている。
女子会は話をするために設けられる場であるが
男子会はただ酒を飲むためだけの口実であるというのとを。
Aと飲む以外の酒は全く美味しく感じないのだと、ルキノは後に語った。
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ももも(プロフ) - 更新待ってました！(o^^o)今読んでいる小説の中で一番更新を楽しみにしています！(ルキノさん大好き)これからも作者さんのペースで頑張ってください！ (2020年4月26日 8時) (
レス) id: c0cfac9697 (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ - ありがとうございます、いやもう本当にありがとうございます、ルキノさんの小説って中々無いのでとても嬉しいです。あー、もう推し(ルキノ)が尊い...！ (2020年4月2日 4時) (レス) id: 27d48dc6f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海馬 香鷹 | 作成日時：2020年3月19日 23時
