検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:40,768 hit

二十五話 ページ26

竈門兄妹が去り、暇を持て余していた洗足の元に新たな事件が舞い込むまであと僅か。



基本、家だろうが外だろうが一人の洗足はいつも暇になると目を閉ざして瞑想を始める。

これをすることによって、より視えるものが増えるのだそうだ。


彼のこの時間を邪魔すると、精神的に半殺しにされる。


そう言えば、何時か保留にしておいた洗足と唯一の弟子だった男の話があったはずだ。




.








.






ここから先は、洗足の記憶の一部である。




┄┄┄┄


「先生ぇー!

廊下掃除して来ましたぁ!!!」


『バタバタ騒がしいよ雨音(あまね)

妖奇庵では足音を立てるな』
雨音「わっ!先生!!猫ですよっ
ね・こっっっっ」
『やかましい』


可愛らしい茶髪の青年がきゃっきゃと楽しそうに騒ぐ横で、さぞどうでも良いように洗足がぴしゃりと言い放つ。

通常運転だ。


雨音「でも可愛いじゃないですかぁ

日向ぼっこしてますよ」

いいな〜、僕も日向ぼっこしたいなぁ〜

等と言いながら、だらだらと畳を拭き始める。



『ごちゃごちゃ言ってないで早く終わらせちまいな。

終わったら茶でも淹れてやるさね』


雨音「本当ですか!?
今すぐ終わらせます!!」

『誰が足で雑巾使えって言ったんだ』


雨音「えーっ…でも、先生だって足で戸を開けるじゃないですかぁ」

『お前は両手が空いているだろうに。』



ちぇーっと愚痴をこぼす雨音の頭を、洗足はぺちっと優しく叩いたのだった。



雨音「これで、僕また頭悪くなっちゃいましたね」

『ならこの屋敷から出ていきな。
妖奇庵は馬鹿禁制だよ。』


雨音「それは困りますー」


先生のお茶飲めなくなる位なら、死んだ方がマシですー。

洗足と雨音の間には柔らかく温かい空気が流れていた。

二十六話→←二十四話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
200人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

海馬 香鷹(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます!亀更新ですが、私なりに頑張りますのでよろしくお願いします……っ! (2019年9月23日 22時) (レス) id: 9428df9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 面白かったです!!続き待ってます! (2019年9月21日 19時) (レス) id: 48a49b3a4b (このIDを非表示/違反報告)
海馬 香鷹(プロフ) - 天神人狼さん» ありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願いします……! (2019年9月17日 23時) (レス) id: 9428df9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
海馬 香鷹(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございますっ! (2019年9月17日 23時) (レス) id: 9428df9cf7 (このIDを非表示/違反報告)
天神人狼 - あー………好きです(突然の告白)待ってます! (2019年9月17日 21時) (レス) id: fb4ece15fc (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:海馬 香鷹 | 作成日時:2019年9月16日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。