マフィアに買われた【旧双黒】

弐 ページ3

なんで私だけ ？ そう思わされるような地獄の日々が私を待ち構えていた


暮らしてた家が天国とも思えるような地獄だった


部屋の掃除は月に一度、しかもとても荒い


そして何よりも辛かったのが食事である、1日2食、しかも量はほぼ無いに近い


そんな生活に慣れて何年何ヶ月が経ったのであろうか、此処にはカレンダーもないので何日経ったのかは分からない


此処は地下にある為日には当たらず日数も数えられない


そんな或る日だった。私にとっての人生最大転機が訪れたのは







今日はとても騒がしかった、なによりもマフィアなるものが来るらしい


そして後日知ったのが私は商品だそうだ、他にも私のような子供は居るらしくその子達もまた同じく商品らしい


今日は私達を買いに来たそうだ、まあ興味はないけど


そんなこんなで少し待っていると大人数の足跡が聞こえた






「此方商品番号:1653です。異能力は雨を操れるようです。無口で大人しいですし、遣いがいがあると思います」






私の説明が聞こえる。聞き慣れたフレーズ、何度この紹介がされるのであろうか


また今回も売れ残るかな＿＿＿。そんなことを思っているとオレンジ髪？と茶髪の人が私のことをジロジロ見てきた


すると茶髪の人が口を開けて男に尋ねた





「ねえねえおじさん、この子って雨ならなんでも操れるの？ 」

「まあ、多分そうだと思います」






ふーんと言ったあとで、オレンジ髪の人と目を合わせて頷いた




「この子"買うね"」

「有難うございます〜、代金は事前に配布した紙に記載していますのでまた後程」





当たり前かのように、"買われた"


そんな私のお話です

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