マフィアに買われた【旧双黒】

壱 ページ2

今日、両親に売られた


突然だった。体格の良い男の人が数人入ってきて私は喚いた


この生活は苦しいけど楽しかったから、まだまだ続いて欲しかっただから叫んだ


やっと両親は此方に来た。心配？恐怖？守ってくれるのかな？そんなことを思いながら両親に目で訴えかけた


すると両親は男達に対して土下座をした。予想外で私はフリーズしてしまった







「誠に申し訳ございません、此奴性格はアレですが"異能力"と言うものを持ってまして…。なかなか強いです」

「お願いします。どうか"買ってください"」






その口から流れてきたのはもっと予想外のことだった


どう言うことだろう？買う？私を？ 私の心の中には疑問符が次々に出てくる


私が異能力と言うもの持っていたのは知っていた


少しだけ強いだけ。ただそれだけ


なのにどうして？


男達は「いいだろう」と上から目線で呟いて、両親に金を渡した


すると私に手錠を付けて着いてこいと言った










暫くたって連れ出されたのは埃まみれの汚く狭い部屋


此処で生活しろ そう言われた時の衝撃は忘れない


暮らしてた家よりも汚い部屋






･

･

弐→←資料 編集済み

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す