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03:ミイラ ページ5

ギシッ…


A「あ…ぁ……」

ミイラ男が棺から出てくる。

見上げるような高身長で、王族が着るような服を着たミイラ…。

それが今、私に迫ってくる。

逃げようにも、足が痛んで動けない。
そもそも、恐怖で腰が抜けてしまっている。

すると、シュルシュルと、ミイラの手から包帯が伸びて、私の足に巻き付いてきた。

こんな包帯で、首を絞められたりしたら…―――。




やだっ…死にたくない…!!




?「……」

A「……?」

何も起きないことを不思議に思って、恐る恐る目を開けた。

A「え…?」

私は驚いた。

私の怪我した足には、包帯が巻かれていた。
そして不思議なことに、足の痛みが引いていくのが分かった。

足に巻き付いていた包帯は、私を絞め殺すためじゃなく、私の足を手当てするためだった。

A「…な、何で?」

思わず呟くと、ざらついた低い声が響いた。





?「勘違いすんな。てめぇの命なんざ、どうでもいいんだよ。」





それが、このミイラ男の声だというのは、すぐに分かった。






父「…A…!!A!!しっかりしろ!!」

A「ぅ…あ、あれ…?お父さん…?」

気が付くと私は、テントの中で横たわっていた。

父「良かった…急にいなくなって心配したんだぞ…」

私は自分の足を見た。


A「あ…」

足には、包帯が巻かれていた。

夢じゃなかったんだ…。

私の耳に、ミイラ男が言った言葉が響いた。




?『てめぇの命なんざ、どうでもいいんだよ。』





それなら、これはどういう意味なの―――?

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サヤノ - こちらに同じようにバルモンドとドラキュラ三世も好きです! (2018年9月25日 10時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 更新待ってます (2017年11月7日 21時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 私もバルモンド大好きなので凄く嬉しいです 更新頑張って下さい(^^) (2017年7月12日 17時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ワルねこ | 作成日時:2017年7月12日 7時

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