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01:赤い糸 ページ3

A「ねぇ〜、お父さん〜!!暇だよ〜、暇すぎて死んじゃう〜!!"(-""-)"」

父「うんうん、今忙しいから後でな。」

A「……(-"-)」ムスッ


もう、お父さんってば、毎日研究研究って……。


私は、A。
お父さんは考古学者で、今私達はエジプトに来ています。

お父さんは毎日、難しい本を読んだり、遺跡に行ったりと忙しくしている。
その間、私は退屈で退屈で仕方ない。
何せお父さんが調べているのは、石ころとか骨とか、よく分からないものばかり。

どうやら、エジプトのミイラについて研究しているみたいだ。

昔、ミイラは薬としても使われていたらしい。

ミイラには、まだ私達の知らない秘密が隠されている。

それを調べるために、わざわざエジプトに来たのだ。


でも、私にとってはどうでもいい話。

大好きなクレープやパフェも食べれないし、仲良しだった友達とも会えない、
周りにあるのは果ての見えない砂漠だけ…。

とにかく、ここは死ぬほど退屈だ。



A「はぁ…日本に帰りたいなぁ……」

私はテントの中で、漫画を読みながら愚痴をこぼす。

お父さんは今、現地の人と遺跡について調べている。

私の気も知らないで…(。-`ω-)



すると、



A「んっ?」

私は、自分の右手の小指に何か付いていることに気が付く。

それは、赤い糸だった。

赤い糸は小指にしっかりと巻き付いていた。触ろうとしたけど、触れることが出来ない。

A「これってもしかして…『運命の赤い糸』?」

聞いたことがある。
将来、結ばれる男女は、赤い糸で繋がっているっていう伝説。

まさか、ここに私の運命の相手がいるってこと!?

私はガバッと跳ね起きて、糸の先を目で追った。
糸はテントの外から、ずっと先まで繋がってる。

A「行ってみよう!!」

私は意気揚々と、糸の先を辿った。

この向こうに、私の運命の相手が…!!°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°




ズボッ!!



えっ……?

A「キャアァァッ…!!」

急に足元が歪み、私は砂の中に引きずり込まれていった。

お、お父さん!!

私は叫んだけど、あっという間に砂の中に飲まれて、その声も届かない…―――。





現地の人「この辺りは地盤が緩いので、気を付けて下さい。」

父「分かりました。娘にもそう伝えておきます。A、なるべくテントから出ないように…」



父「…A?どこだ!?A!!」




お父さんの声が、遠くに聞こえた…。

02:棺→←プロローグ



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サヤノ - こちらに同じようにバルモンドとドラキュラ三世も好きです! (2018年9月25日 10時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者)(プロフ) - 更新待ってます (2017年11月7日 21時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 私もバルモンド大好きなので凄く嬉しいです 更新頑張って下さい(^^) (2017年7月12日 17時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ワルねこ | 作成日時:2017年7月12日 7時

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