２話 ページ3
風が吹く草原に立って、私は海を見つめていた。
『…もう直ぐ…ウタに会える』
私の妹、ウタは幼い頃に海賊に連れ去られて私の前から消えた。当時ウタは２歳、私は３歳。
私は記憶力がずば抜けて良いから、生まれた瞬間に見た景色も覚えてる。実はウタは、今私と同じ
エレジアにいる。でも、ウタの教育係のゴードンが私とウタの関係を知らないため、会えない。いき
なりウタの前に出て「私がお姉ちゃんよ」って言ってもただの妄想女に思われるだけだ。だから、避
けてきた。
でもある日、ウタの方から一緒にデュエットして欲しいと依頼が来たの。だからその時に、明かすつ
もりだ。
『…早く、みんなに会いたいな』
まだみんなは私の顔を知らない。知ってるのは、島民のみんなだけ。そろそろ帰ろうと体を方向転換
した直後、女の子達が走ってきた。いつも私の歌の練習に来てくれる女の子達だ。
『どうしたの？』
女の子「どうしようAちゃん！！今日ライブじゃないのに海賊が来た！！」
女の子２「なんかね、スペードのマークの海賊旗だったの！」
『……分かった！あなた達はもう家へお帰り、ご両親が心配してる』
私は女の子達を見送ると、島の反対側に走った。そして近くの茂みに隠れると海賊達の様子を伺う。
確かにスペードのマーク。と、１人が船から降りてこっちに歩いてきた。幸い、私に気付いてない。
万が一の為に短剣を持ってきたが、使えそう。
テンガロンハットを被った男が私の横を横切ろうとした瞬間を見計らって、私は自分の足を茂みから
素早く出して男の足に絡めた。
ドサッ！
倒れた瞬間に茂みから出ると、男の上に乗って素早く剣先を喉スレスレに突きつける。
『どこから来た…名乗れ海賊！！』
エース「…いきなり襲うたァ卑怯じゃねぇか」
『名乗れ！！』
エース「俺の名はエース、スペード海賊団の船長だ」
『スペード？…まさか、火拳のエース！』
エース「ご名答」
『わぁ！！』
そんな大物がなぜここへ…。剣を喉から少し離した瞬間、肩を掴まれ私と火拳の立場が逆になる。
エース「そう言うテメェは誰だ」
『…A…このエレジアの住民よ』
そう名乗ると、火拳は私の手から短剣を奪い取って、私の喉スレスレに突き刺した。
エース「なんで俺を殺そうとした」
『この島を守るため』
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立川愛理(プロフ) - 面白かったので続きを是非書いてください。完結まで是非書いてください。 (2022年11月17日 22時) (
レス) id: 48f2d0542c (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - ありがとうございます！頑張っちゃいます！ (2022年9月1日 17時) (レス) id: 16322090dd (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 胡桃さん» お答え頂いてありがとうございます！了解しました！！これからのお話の続きも、楽しみにしております！！ (2022年8月31日 16時) (レス) id: 1141f035c0 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - はい！エース救済にしようかと思っています！ (2022年8月31日 16時) (レス) id: 16322090dd (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 質問失礼します！こちらの作品は、エース救済作品ですか？ (2022年8月31日 5時) (レス) id: 1141f035c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡桃 | 作成日時：2022年8月15日 12時
