１５話 ページ16
闇に取り込まれた私は、もうどうしようもない。
エース、ごめんね。私のせいで、こんな目に合わせてしまって。
『…ここ、どこ？』
目を開けると、とても大きなお城の中にいた。
？「君は、Aちゃん？」
突然声がして振り返ると、誰もいない。
『うん！そうよ！』
？「そっか…初めまして、僕はトットムジカ…闇の魔王だよ」
闇の魔王…。
『まさか、貴方が私を取り込んだの？』
？「そうだよ…君は僕の魂を呼んだよね…僕には肉体がないんだ…だから、闇みたいな風で、君を
連れ去らせてもらったよ」
『どうして私を闇に取り込んだの！？』
？「それはね、君が僕の娘だからさ！」
『え、…わ、私が、トットムジカの、娘？で、でも！私はウタのお姉ちゃんで…』
？「君はあの女の子とは血は繋がっていないよ」
『っ…えぇ…？ちょっと、なによ、それ』
？「君は僕の、娘なんだ」
という事は、私は魔王の妻から生まれたのか？…なんという事だ…。
『ね、ねぇ！私をエースの元に帰してよ！』
？「それはできないよ、君はもう、闇に閉じ込められてしまったんだから」
『そんなっ…！…出してよ…』
？「それじゃあ、エース君の名前を呼んでごらん…最後に、会わせてあげる」
トットムジカはそう言うと、私を慰めるかのように風を吹かせた。
『エーーーースーーーー！！！！！！！』
大声でエースの名前を呼ぶと、強風が吹き荒れた。そのせいで髪の毛が解ける。
『な、なに！？』
エース「…A！！！」
『エー、ス…っ…私、私！泣』
私はエースに抱きつくと、ポロポロと涙をこぼした。そんな私をエースは優しく抱きしめ返す。
エース「無事でよかった…一緒に、帰ろう」
『っ…ごめんっ…私、私帰れない！！』
エース「え、」
『私、トットムジカの娘なの！！私を取り込んだ闇の、娘なの！！』
エース「は、…な、なに言って…」
『エース、ごめんね…助けに来てくれて、ありがとうっ！
…ばいばい』
ドンッ！
エース「A！！待て！！」
私は現実世界へと続く穴にエースを押すと、最後に、笑ってお別れした。
『大好き』
ばいばい…エース。
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立川愛理(プロフ) - 面白かったので続きを是非書いてください。完結まで是非書いてください。 (2022年11月17日 22時) (
レス) id: 48f2d0542c (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - ありがとうございます！頑張っちゃいます！ (2022年9月1日 17時) (レス) id: 16322090dd (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 胡桃さん» お答え頂いてありがとうございます！了解しました！！これからのお話の続きも、楽しみにしております！！ (2022年8月31日 16時) (レス) id: 1141f035c0 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃 - はい！エース救済にしようかと思っています！ (2022年8月31日 16時) (レス) id: 16322090dd (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 質問失礼します！こちらの作品は、エース救済作品ですか？ (2022年8月31日 5時) (レス) id: 1141f035c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡桃 | 作成日時：2022年8月15日 12時
