検索窓
今日:10 hit、昨日:3 hit、合計:45,984 hit

第3話 ページ5

その言葉を聞いた途端、女子チームは目を輝かせた。

「え、もしかして、彼女?」

「チョッと、夏目くんが困るでしょう」

「でも、一人暮らしって言っていましたから、家で待ってるってことは、彼女さんじゃ……」

「一人暮らしってことは、ま、間違いとか、起こったりするかも知れないんじゃ……」

「恋人同士なら、間違いとは言わない」

話の収拾がつかない夏目に、レオが、

「ホントのとこ、どうなんだよ?」

さりげなく話を振った。

「えっと、名前は夏目りんって言って、俺の従兄弟で、同じ年の女の子なんだ」

「へぇ、2人で暮らしてんのか?」

「ああ、実は、りんも魔法師なんだけど、りん、ワケ有って学校に行けないんだ。勉強は俺が教えているんだけど、俺より頭が良くてね。
家庭教師を探しているんだが、誰を紹介しても、りんがイヤって言うんだよ」

「へぇ、大変そうだね」

幹比古が、同情の意味を込めてそう言った。

「それなら、俺たちで見てやるのはどうだ?」

「お兄様?」

そあ達也が言うと、全員がそちらを向いた。

「夏目の友達だ、と言ったら、認めてくれるんじゃないか?」

「え、でも、そんな迷惑は……」

「それ、良いかも!」

夏目の言葉を遮ったエリカが、少し食い気味に賛成した。

「そうね。私もお兄様の意見には賛成よ」

「それに、そのりんちゃんって女の子、見てみたいですしね」

全員が同意見で夏目の話は聞いていなかった。

「良いのか?」

夏目が訊くと、

「友達を助けるのは、当たり前だろう?」

達也は平然と言った。

夏目は目を見開き、すぐに目を細めて、

「ありがとう」

と、優しい声で言った。


─────────────────────

遅くなりましたが、150hitありがとうございます!

これを糧に頑張ります!

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

第4話→←第2話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
53人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

yuumin - 面白いですね。あと、D組だと一科生になりますよ。長文失礼しました。 (2022年8月5日 10時) (レス) @page32 id: 79387fae85 (このIDを非表示/違反報告)
夏目りん(プロフ) - 白沢未海さん» 分かりました? チョッと要素入れてます^ ^ タグつけた方が良いですか? (2015年6月4日 15時) (レス) id: 25a8f2a381 (このIDを非表示/違反報告)
白沢未海(プロフ) - ナビ・ルナ好きですか? (2015年6月4日 14時) (レス) id: 455b50df85 (このIDを非表示/違反報告)
夏目りん(プロフ) - 一颯さん» 教えてくださって、ありがとうございます!全然気付かなくて…… (2015年4月13日 7時) (レス) id: 25a8f2a381 (このIDを非表示/違反報告)
夏目りん(プロフ) - 麻衣ちゃん、ありがとう!私も応援しています! (2015年4月13日 7時) (レス) id: 25a8f2a381 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夏目りん | 作成日時:2015年3月3日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。