第3話 ページ5
その言葉を聞いた途端、女子チームは目を輝かせた。
「え、もしかして、彼女?」
「チョッと、夏目くんが困るでしょう」
「でも、一人暮らしって言っていましたから、家で待ってるってことは、彼女さんじゃ……」
「一人暮らしってことは、ま、間違いとか、起こったりするかも知れないんじゃ……」
「恋人同士なら、間違いとは言わない」
話の収拾がつかない夏目に、レオが、
「ホントのとこ、どうなんだよ?」
さりげなく話を振った。
「えっと、名前は夏目りんって言って、俺の従兄弟で、同じ年の女の子なんだ」
「へぇ、2人で暮らしてんのか?」
「ああ、実は、りんも魔法師なんだけど、りん、ワケ有って学校に行けないんだ。勉強は俺が教えているんだけど、俺より頭が良くてね。
家庭教師を探しているんだが、誰を紹介しても、りんがイヤって言うんだよ」
「へぇ、大変そうだね」
幹比古が、同情の意味を込めてそう言った。
「それなら、俺たちで見てやるのはどうだ?」
「お兄様?」
そあ達也が言うと、全員がそちらを向いた。
「夏目の友達だ、と言ったら、認めてくれるんじゃないか?」
「え、でも、そんな迷惑は……」
「それ、良いかも!」
夏目の言葉を遮ったエリカが、少し食い気味に賛成した。
「そうね。私もお兄様の意見には賛成よ」
「それに、そのりんちゃんって女の子、見てみたいですしね」
全員が同意見で夏目の話は聞いていなかった。
「良いのか?」
夏目が訊くと、
「友達を助けるのは、当たり前だろう?」
達也は平然と言った。
夏目は目を見開き、すぐに目を細めて、
「ありがとう」
と、優しい声で言った。
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遅くなりましたが、150hitありがとうございます!
これを糧に頑張ります!
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
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yuumin - 面白いですね。あと、D組だと一科生になりますよ。長文失礼しました。 (2022年8月5日 10時) (レス) @page32 id: 79387fae85 (このIDを非表示/違反報告)
夏目りん(プロフ) - 白沢未海さん» 分かりました? チョッと要素入れてます^ ^ タグつけた方が良いですか? (2015年6月4日 15時) (レス) id: 25a8f2a381 (このIDを非表示/違反報告)
白沢未海(プロフ) - ナビ・ルナ好きですか? (2015年6月4日 14時) (レス) id: 455b50df85 (このIDを非表示/違反報告)
夏目りん(プロフ) - 一颯さん» 教えてくださって、ありがとうございます!全然気付かなくて…… (2015年4月13日 7時) (レス) id: 25a8f2a381 (このIDを非表示/違反報告)
夏目りん(プロフ) - 麻衣ちゃん、ありがとう!私も応援しています! (2015年4月13日 7時) (レス) id: 25a8f2a381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏目りん | 作成日時:2015年3月3日 15時