プロローグと言う名の前置き ページ1
いつもは騒がしいとは思わない1-Eが、いつもより、騒がしいと司波達也は感じた。
「あっ、達也くん、おはよ〜」
「達也さん、おはようございます」
「おう達也!」
「やあ達也、おはよう」
エリカ、美月、レオ、幹比古が達也のもとに来た。
「ああ、おはよう。
お前ら、この騒ぎの理由、知ってるか?」
「あれ、達也くん知らないの?
今日、転入生が来るんだって」
達也はそれで、なるほど、と納得した。
だが──
「普通、魔法科高校に転入生なんて来ることないだろうよ?」
そうレオが、エリカに聞き返した。
「だから、みんな大騒ぎなのよ。
そのくらい自分で考えろ!」
まあ、お約束とも言えるエリカの反論が飛んで来た。
「でも、二科生のクラスに入って来るのも、興味を持つ理由だろうね」
幹比古がそう付け加えると、
「そうですね。
でも、今の雰囲気がこれだと、転入生が教室に来た時、大変ほうですね」
そうだろう、何しろ、教師がいないのだから。
そう達也が口を挟もうと、口を開いた時、チャイムが鳴った。
チャイムが鳴り終えた直後、教室のドアが静かに開いた。
この教室の席は、転入生の席以外、来ていた。
それに気が付いた、隣の席の美月が達也に、
「どんな方が来るんでしょうね?」
と、ワクワクした表情を見せた。
口を開いていた生徒は、美月だけだったが、他の生徒も、同じような様子で、開いたドアを見ていた。
失礼します、と、小さいが、シンとしている教室では、ちゃんと耳に届いた。
──因みに、聞こえた声は、優しそうな少年の声だった。
そして、静まり返った教室に、小さな足音を響かせて教室の前に立ったのは(黒板や教卓はないが、一応皆の席の向きが統一されている)、
線の細い、文学少女のような、物静かそうな顔の少年だった。
「夏目貴志です。よろしくお願いします」
そこかしこから、なんかカッコいい、物静かそうでいいかも、という、好感を持った目で、その少年──夏目貴志を眺めていた。
そして、達也は、
──自己紹介が済んだ頃、すぐに今日の課題を始めていた。
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はい、改めまして、今回から、よろしくお願いします!
次回は、キャラクター設定・キャラクター紹介と、させていただきます!
お読みいただき、ありがとうございました。
次回から、よろしくお願いいたします。
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yuumin - 面白いですね。あと、D組だと一科生になりますよ。長文失礼しました。 (2022年8月5日 10時) (レス) @page32 id: 79387fae85 (このIDを非表示/違反報告)
夏目りん(プロフ) - 白沢未海さん» 分かりました? チョッと要素入れてます^ ^ タグつけた方が良いですか? (2015年6月4日 15時) (レス) id: 25a8f2a381 (このIDを非表示/違反報告)
白沢未海(プロフ) - ナビ・ルナ好きですか? (2015年6月4日 14時) (レス) id: 455b50df85 (このIDを非表示/違反報告)
夏目りん(プロフ) - 一颯さん» 教えてくださって、ありがとうございます!全然気付かなくて…… (2015年4月13日 7時) (レス) id: 25a8f2a381 (このIDを非表示/違反報告)
夏目りん(プロフ) - 麻衣ちゃん、ありがとう!私も応援しています! (2015年4月13日 7時) (レス) id: 25a8f2a381 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏目りん | 作成日時:2015年3月3日 15時