独壱の歯車 ページ11
最後の客が帰った。
もう顔も名前も覚えていない。
しかし良い情報が手に入った。
これから先は、裏の仕事だ。
カラン、と扉が来客を知らせる。
「いらっしゃい。」
「やあ、黒狐。」
黒狐は嬉しそうに顔を歪めた。
「淵!お前今まで…」
「ごめん、少し急いでて…」
渡されたメモには仕事内容がびっしりと書かれている。
「淵、これ…」
「頼まれてくれない?最初で最後の、一生の頼みだ。」
淵は悲しく笑った。
同じく、独壱。
銃声が轟くのは日常なこの国で
無邪気な非道に育てられる独壱でシャルロッテはマシな思考の持ち主だった。
この国は頭が可笑しい。
露亜との100年戦争から数十年、独壱は何かが変わってしまった。
シャルロッテはそれを大人に隠れて調べていた。
必死に、
「…これ、」
昔、100年戦争の前の資料だ。
シャルロッテはそれを隠し持って家に帰った。
その夜、シャルロッテを殺しに行った大人達が帰ってくることはなかった。
「100年戦争ってどっちが勝ったんだっけ。」
友人の無垢な問いにシャルロッテも無垢に返す。
「独壱。」
「だよね。」
100年戦争、その前は…
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龍巳@キチガイ - 【 】nanashiさん» こわっ、てめぇ夜道には気を付けろよこの神文才野郎 (2017年2月9日 20時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
【 】nanashi(プロフ) - 寄越せ。文才寄越せください。 (2017年2月7日 22時) (レス) id: 1572cb3dd0 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 夜のお外だいしゅきさん» 減るわやめろ (2017年2月7日 18時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
夜のお外だいしゅき - なぜだ。なぜくれない。いいだろう別に。お前の文才はちょっとやそっとじゃあ減らないだろう (2017年2月5日 21時) (レス) id: 2500df9be3 (このIDを非表示/違反報告)
龍巳@キチガイ - 夜の空気を吸い隊さん» 名前に笑った、そして嫌だ (2017年2月5日 20時) (レス) id: 3d3a9ea8a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:龍巳@キチガイ | 作者ホームページ:ホームページの追加は禁じます。
作成日時:2017年1月31日 16時