3.夢小説 ページ5
「性格悪…」
1連を見ていたらしい英にボソリと呟かれた。
『んもぉ、英ってば酷いなぁ。』
「いや、今のは俺も思ったぞ」
「待って待って、Aちゃん何したの!?及川さん見てなかった!!」
笑いながら英に言えば勇くんが同意した。
む、と頬を膨らませれば徹先輩に聞かれた。
そんな徹先輩に再び舌をだし
『徹先輩には教えませーん』
って言ったら意地悪だなんて言われた。
意地悪でいいもん。
『ボクが優しくするのは大好きな人だけにですーっ!』
「てかさー」
『うわぁ、徹先輩ひっどいボクの話スルー!?』
「なんですか?」
もー英まで!!
いいもん。
ボクには勇くんがいるもん。
そういう意味を込めて勇くんの手をぎゅ、と握ると少し赤い顔でこちらを見てきた。
し、と人差し指を口元に持っていき徹先輩の話に耳を傾ける。
「金沢ちゃんどーするの?」
「どうするってなんですか?」
「いやさ、この間たまたま見つけた夢小説?だと仕返しとか言って片方の女の子を潰してた…って言うか…不登校にさせてた?んだよね。」
へぇ、徹先輩でも夢小説なんて読むんだ。
意外だなーなんて思いながら聞いてると突然英に振られた。
「じゃあAも金沢先輩をそーするの?」
一瞬きょとんとしてしまうも直ぐに笑みを浮かべた。
『んふふ、する訳ないじゃん。ボクは可愛いだけじゃなくて超紳士なんだから!』
ねっ、勇ちゃん!なんて言えばやっと道路側をキープされてたことに気付いた様で再び顔を赤くさせていた。
可愛いなぁ、なんて思ったり。
「あっ、金田一ずるーい!及川さんだってAちゃんと手繋ぎたいのに!!」
「金田一場所変われ…」
『2人共ボクの事スルーしたからやだもんねーだ!』
勇くんに迫る2人の前に立ってはあっかんべー、と舌を出してそう言った。
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楓(プロフ) - 続きみたいです…|´-`)チラッ (2018年12月14日 21時) (レス) id: 4e5fecf42b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 面白!続き待ってます! (2018年12月10日 11時) (レス) id: 67bcc62700 (このIDを非表示/違反報告)
夜靡@よなび(プロフ) - 面白かったです!ついお気に入りにしてしまいました!ゆっくりでいいのです、続きまってます! (2018年9月22日 9時) (レス) id: 416ff2872b (このIDを非表示/違反報告)
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