1.男の娘 ページ3
「…はぁ…腹立つ…」
「どうした？姫。」
「うるさい姫って呼ばないで。新しく入ってきた1年。やっぱ全く水仕事しないんだけど…」
「まぁだろうな。完全に部員目当てだろうし。」
あーあ、もう少しまともな先輩だって聞いてたのに。
ざーんねん。
みなさん初めまして！
ボクは宇宙一可愛い男の娘、姫路Aです！
なんてクソほどどうでもいいことは置いといて。
部活終わりにぎゃーぎゃーと矢巾先輩にチクってるのは先輩マネージャーの金沢姫華さん。
女子から聞いた情報によると色んな悪女を退部にしそこそこメンバーからの信頼を得ているだとか。
ちなみに水仕事のほとんどはボクがやった。
追加のスポドリを作ったのもボク。
姫華さんは外で何かしてた。
まぁついこの間入ったばっかりのボクなんかより姫華さんの信頼が強いのはわかり切ったことで。
「あっ、いたいた〜！ひーめーちゃんっ！」
『ふぎゃっ…もぉ、徹せんぱぁい…！』
後ろから抱きついてくるバレー部主将、及川徹先輩。
その後ろにいたのは英と勇くん。
この3人はボクが部員目当てじゃないって知っている。
何故って？
それはボクがこの世の誰よりも可愛い男の娘だって知ってるから！
そう。
男の娘。
つまり、男には興味無いぜってこと！
まぁボクがだぁい好きな人は男なんだけどね！
部活のみんなはボクが男だって知らないみたいだし二軍で知ってるのは1年生だけ。
みんなには内緒ねって言ったから大丈夫！
いやまぁバラされてもそれはそれでいいんだけどさ。
『徹先輩ってばぁ、ボクの事は名前で呼んでって言ったじゃないですかぁ！』
「ほらみなよ矢巾。可愛い女の子(笑)が鰹節に媚び売ってる。」
「名前で呼んでくださぁいっ！」
「うけるw」
そんな先輩達に現実を見せてあげる。
「そーですよ及川さん。いくらAがお姫様みたいで可愛いからって金沢先輩と同じ呼ばれ方は屈辱にしかなりませんよ。」
『姫華さん他の男の人には優しいのにボクにはきびしーんだもん！』
「完全に差別だな。」
英と勇くんの言葉にそーだそーだー、なんて言いながら姫華さんの前を通り過ぎた。
振り返りんべ、と可愛く舌を出してみたらき、っと睨まれた。
あーこわいこわいっ！
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楓(プロフ) - 続きみたいです…|´-`)ﾁﾗｯ (2018年12月14日 21時) (
レス) id: 4e5fecf42b (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 面白！続き待ってます！ (2018年12月10日 11時) (レス) id: 67bcc62700 (このIDを非表示/違反報告)
夜靡@よなび(プロフ) - 面白かったです！ついお気に入りにしてしまいました！ゆっくりでいいのです、続きまってます！ (2018年9月22日 9時) (レス) id: 416ff2872b (このIDを非表示/違反報告)
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