貴「なあオロチ、俺達ってもう結婚してるも同然だよな。だから今日からお前天宮オロチな」ﾄﾞﾔｧｧ←オロチ「そうですかくたばれ。」【第三段】

今咲き誇る ページ37

「大ガマ、何？」


大ガマ「私は大ガマじゃないよ」


「え！？」


ドロン！


犬神「正解は、大ガマに化けた犬神さんでしたー」


「なんだ、犬神か！吃驚したぁ」


犬神「ところでA、貴女オロチと喧嘩したの？」


「へ？喧嘩？」


犬神にそう言われて記憶を辿るも、どうにも思い出せない。


「…してないと思う。たぶん」


犬神「だったら早く行ってやりなさいよ。なんか落ち込んでて気持ち悪いんだけど」


犬神の視線の先には、其処だけ別の空間に閉ざされた様な暗いオーラを纏ったオロチが居た。


「うわあ！？オ、オロチ？…で良いのか？」


オロチ「……………………」


呼び掛けても返事はない。只の屍の((


「ぜ、全然記憶ねぇけど…ご、ごめん！何か良く分かんないけどごめん！ごめんね！ごめんなさい！！」


全ての生命活動を停止したように硬直して動かないオロチを揺さぶりながら、Aは必死に謝った。(なんで必死)


オロチ「……じゃあ」


「何！？何！？」


オロチ「………Aが……ぎゅってしてくれたら
………許す」


「分かっ…え？」


ぎゅ？


オロチ「だから、Aがぎゅってしてくれたら……許さない事も、無い」


「え、あ、わわわわかった！！」


促されるままオロチを抱き締めるA。


「こ、これでいいのか？」


オロチ「駄目、もっと」


えーっ！？


「くそーっ、仕方ないか…うらーっ！」


オロチ「わっ、わわ！！」


思いっきり体重を掛けて抱き締める。


まあ、そんな事したら当選オロチは後ろに倒れる訳で、二人一緒に地面に倒れた。


「…ご、ごめ…」


オロチ「……ぷっ、ははははは！！」


えぇーっ！？


「何笑ってんだ！！」


オロチ「はは、ごめんな。いや、もーお前本当可愛い！」


「何言ってんだ！？」


オロチ「そのまんまの意味だよ、可愛い可愛い可愛い！！」


「オ、オロチの方がずっと可愛いもんなー！可愛い可愛い可愛い可愛い！！」


女郎「こら、そこのバカップル！そろそろお開きにするわよー！」


オロチ「分かりました、今行きます！」


「あ、ちょっと待った！」


オロチ「ん？どうかしたのか＿」


刹那、柔らかな唇同士が重なった。


「…倍返しだぞ？」


オロチ「…ああ！」


＿こんなに幸せな気分に浸れたのは、いつぶりだろうか。

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