贈り物 ページ35
キュウビ「あーあーあ。何やってんだい」
オロチ「……キュ、キュウビ……」
ぬっと現れた九尾の狐は、いなり寿司をムシャりながら(!?)オロチの肩に手を置いた。
キュウビ「不器用だねェ」
オロチ「ほ、ほっとけ」
大ガマ「おーい、さっきAが顔真っ赤にして戻ってきたけど、何かあったのかぁー?」
片手に割れた一升瓶を持ち此方に駆け寄る大ガマ。
出来上がっちゃってるようだ。
オロチ「何でもない……なんでそれ割れてるんだよ」
大ガマ「へ?あ、いやぁ、ちょっとな!」
_逝ったな、大やもり。
恐らく意識不明の状態であろう大やもりの身を案じ、オロチは深くため息を付いた。
オロチ「はああ……」
大ガマ「なんだなんだ、やっぱり何かあるんだな!?」
キュウビ「怒りゃしないから、話してごらんよ」
オロチ「……分かった……」
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キュウビ「あらま」
大ガマ「あれま」
オロチ「哀れむ様な目やめろ」
大ガマ「まー、Aの事だし、明日になったら忘れてんだろ!」
キュウビ「それは無いと思うよ。A、ああ見えて結構繊細だからねェ、暫く口きいてくれないんじゃないのかい?」
オロチ「まじかよ……はあ」
落ち込むオロチの背中を叩きながら、大ガマは励ますように言った。
大ガマ「まーでも、お前は間違っちゃいないぜ?Aはお前のことが好きって言ったんだろ、それならさっさとゴールしちまえよ!」
キュウビ「まあ、両想いならうじうじする必要も無いと思うよ。ほら、Aの処行っておやり」
オロチ「……ああ……」
歩く気が起きないので、地面からふわふわと浮いて宴の場へと戻るオロチ。
その周りを、春色の蝶がくるくると廻っていた。
「……」
ヒカりん「お、おい、A?」
(しまった、変換間違えた☆)
ふぶき「目が死んでるわよ?」
「……はっ」
影オロチ「生き返った……」
「…………はあ……」
ヒカリ「……落ち込んじゃった」
百鬼姫「事情を話してみい、A」
「ああ……実は……」
ふぶき「なん……だと……」
影オロチ「うちの兄上がすまない」
「うん……」
ヒカリ「完全に戦意喪失だな」
百鬼姫「違うと思うぞ」
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オシュアラヴァー - 次回から4巻目ですね。4巻目はどんなタイトルにします? (2015年12月11日 3時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
浄羅河 ケイ - 私、八八神さんの文章、心地良いかんじがして好きです。活動、応援しています! (2015年11月26日 23時) (レス) id: 29e97fc42f (このIDを非表示/違反報告)
オシュアラヴァー - 上下ヒョウガ@肩ぶっ壊れたワロエナイさん» 空きスペースが少なくなってきました。第三段もラストスパートですね。第四段か最終段階か、次回はどっちにします? (2015年11月11日 1時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
オシュアラヴァー - それは、作者であるヒョウガさん次第ですね。続きはこみゅーか、もなちゃとあたりでしませんか? (2015年11月10日 2時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
すうな@不登校になりたいロリショタコンです(プロフ) - オシュアラヴァー@本作の百鬼えんらのデビューはマシなようですさん» 私は作者さんに言ってるんですよ?※ここから作者さんへ 映画第二弾見に行くことになりました嬉しきかな。第一弾見てないのでひゃっほぅです!バスターズ、月兎組が出るそうですね!ひゃっほぅです!(二回目) (2015年11月7日 18時) (レス) id: 2ca1728b48 (このIDを非表示/違反報告)
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