死闘 ページ26
何十分経っただろうか、Aの動きに変化が現れ始めた。
自分からの攻撃は止める事無く繰り出し続けるが、オロチから受ける攻撃を全く防御しないのだ。
当然、体に傷も増え続け、傷口からは少しずつ霊気が漏れ始めていた。
オロチ「A…何故防御をしない」
「へっ…お前こそ、
オロチ「………限界なんじゃ、ないのか?」
オロチのその言葉に反応するように、Aの動きが止まった。
オロチ「もう、残っている力は少ないんじゃ…」
「俺ん事気にしてる余裕あんだったら、もっとホンキでかかってこいよ」
今までの眼差しとは違う、一層殺気のこもった瞳で、Aはオロチをキツく睨んだ。
「分かるぜ、俺が消えるのが嫌で手加減してんだろ?要らねんだよ、俺は本気でお前と殺りたいんだ」
オロチ「………でも…」
「チ……お前もういいや。期待してたのにな」
手を降ろし、オロチに背を向けAは舌を打った。
オロチ「待て、何処へ行く!」
「ん?ああ、お前の大事な弟達の処さ。身内の一人や二人消せば」
お前だって本気で_
オロチ「………やめろ!」
弟達…影とヒカリを傷付けるのならば、いくらお前だろうと手加減はしない!
_嗚呼、その目だ。
「その目だよ…其れが俺の闘志を掻き立てる」
刹那、Aの瞳が赤黒く煌めいた。
同時に、Aの体は先程までとは比べ物にならない程の霊気を放ち、持っていた苦無は幾本もの針刀剣に変化した。
オロチ「ッ…」
オロチも武器を刀から護符へ交換し、今まで纏っていなかった龍のオーラを現した。
時を同じくして、元祖の守鏡の前。
土蜘蛛「どうだ、大ガマ」
大ガマ「ああ…結界の修復は一応終わった。今平原に居る敵の数は」
えんら「およそ500、その内頭と思われる一体は…オロチさんが応戦しております」
後ろにふと、二つの妖気を感じた。
影オロチ「…土蜘蛛様…!!」
ヒカリ「兄様が、兄様が……!」
酷く慌てた様子の双子の話を聞き、土蜘蛛は絶句した。
土蜘蛛「…何だと…!?」
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オロチ「………」
「………………は………」
首元に光る、
オロチ「すまない、A」
パキッ_
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オシュアラヴァー - 次回から4巻目ですね。4巻目はどんなタイトルにします? (2015年12月11日 3時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
浄羅河 ケイ - 私、八八神さんの文章、心地良いかんじがして好きです。活動、応援しています! (2015年11月26日 23時) (レス) id: 29e97fc42f (このIDを非表示/違反報告)
オシュアラヴァー - 上下ヒョウガ@肩ぶっ壊れたワロエナイさん» 空きスペースが少なくなってきました。第三段もラストスパートですね。第四段か最終段階か、次回はどっちにします? (2015年11月11日 1時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
オシュアラヴァー - それは、作者であるヒョウガさん次第ですね。続きはこみゅーか、もなちゃとあたりでしませんか? (2015年11月10日 2時) (携帯から) (レス) id: e1577d3122 (このIDを非表示/違反報告)
すうな@不登校になりたいロリショタコンです(プロフ) - オシュアラヴァー@本作の百鬼えんらのデビューはマシなようですさん» 私は作者さんに言ってるんですよ?※ここから作者さんへ 映画第二弾見に行くことになりました嬉しきかな。第一弾見てないのでひゃっほぅです!バスターズ、月兎組が出るそうですね!ひゃっほぅです!(二回目) (2015年11月7日 18時) (レス) id: 2ca1728b48 (このIDを非表示/違反報告)
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